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おにのパンツ

「おててでたんたん たいこあそび」という音の出る絵本は、かなりの優れものである。

「となりのトトロ/いぬのおまわりさん/しあわせならてをたたこう/ももたろう/きしゃぽっぽ/おもちゃのチャチャチャ/おにのパンツ/きらきらぼし/ほっかいどうおんど/ウィリアム・テルじょきょく/うんめい(ベートーヴェン「交響曲第5番」)/Somebody Stole My Gal」の全 12曲が内蔵されていて、それぞれの曲のボタンを押すと、曲が流れるしくみになっている。

さらにその絵本には、曲のボタンとは別に、太鼓の形をしたボタンが3カ所あって、そのボタンを、太鼓をたたく感じでたたくと、音が出るしくみになっている。面白いのは、その音はどの曲に対してもすべて一様というわけではなく、曲が流れる間、それぞれの曲に合わせて合いの手を入れるような感じの音が鳴るのである。

…うーむ。うまく説明するのが難しい。

ともかく、娘はこのおもちゃを手に入れて以降、このおもちゃに夢中なのだ。

曲のボタンを押すと曲が流れることを覚えた娘は、片っ端からいろいろなボタンを押しては、太鼓の部分をたたいて合いの手を入れたりしている。

あるとき、いつものように娘がその絵本で遊んでいると、その絵本から「フニクリフニクラ」のメロディーが流れた。

しかしおかしい。12曲の中に「フニクリフニクラ」はなかったはずだ。

不思議に思って絵本を確かめてみるが、やはり「フニクリフニクラ」の曲名は存在しない。

…どういうことだ?俺の頭がおかしくなったのか?

しかしたしかに「フニクリフニクラ」のメロディーが聞こえたのだ。

これはいわゆる「空脳」だろうか?

そう思って、片っ端から曲のボタンを押してみると、「おにのパンツ」という曲名のボタンを押したときに「フニクリフニクラ」のメロディーが流れた。

そうか、「フニクリフニクラ」のメロディーは「おにのパンツ」という曲名なのか。しかし、そんなこと、聞いたことがないぞ。

で、例によってウィキペディアで「フニクリフニクラ」について調べてみると、

「子ども向けの替え歌として鬼の穿いているパンツが丈夫であることを歌っている「鬼のパンツ」(おにのパンツ)という歌があり[3]、1975年に田中星児の歌で発表され[4]、1980年に田中盤シングル(ビクター KV-2020)が発売された。この「鬼のパンツ」はJASRACには作詞者不詳として登録されており、前述の田中盤シングルのジャケットでは「作詩不詳(1番)、田中星児補作詩(2番)」と記載されていた。2010年12月22日に発売された『いないいないばあっ!』のDVD『どうよういっぱい!』には田中が作詞者としてクレジットされている。文献でも作詞者を不詳とするもの[5]、田中を作詞者とするもの[6]が混在している。なお、「鬼のパンツ」の歌詞は1976年に発行された少女漫画雑誌『週刊フレンド』に連載されていた漫画『はいからさんが通る[7]』に掲載されている」

とある。つまりこの「おにのパンツ」という歌は、「フニクリフニクラ」の替え歌であり、1975年に田中星児が歌った歌だというのである。

1975年といえば、僕が小学校1年生の時だし、そのときに「歌のお兄さん」として田中星児のことはよく知っていたので、「おにのパンツ」の歌は、知っていたはずなのである。

ちなみに「おにのパンツ」の歌詞を調べてみると、

鬼のパンツは いいパンツ
つよいぞ つよいぞ
トラの毛皮で できている
つよいぞ つよいぞ
5年はいても やぶれない
つよいぞ つよいぞ
10年はいても やぶれない
つよいぞ つよいぞ
はこう はこう 鬼のパンツ
はこう はこう 鬼のパンツ
あなたも あなたも あなたも あなたも
みんなではこう 鬼のパンツ

とある。これを「フニクリフニクラ」のメロディーに乗せて歌ってみると、…たしかに聞いたことがある。そう言われてみれば、田中星児が歌っていたような気がする。

僕が知りたいのは、この「おにのパンツ」の歌が、田中星児による一過性の替え歌などではなく、いまも子どもたちの間で広く歌われている歌なのかどうか、である。

あの「フニクリフニクラ」のメロディーは、「フニクリフニクラ」としてよりも、「おにのパンツ」という曲として知られているのだろうか。

ちなみに「フニクリフニクラ」の歌詞の日本語訳は、

赤い火を吹くあの山へ 登ろう登ろう
そこは地獄の釜の中 のぞこうのぞこう
登山電車が出来たので 誰でも登れる
流れる煙は招くよ みんなをみんなを
行こう行こう火の山へ 行こう行こう火の山へ
フニクリフニクラ フニクリフニクラ
誰ものる フニクリフニクラ
行こう行こう火の山へ 行こう行こう火の山へ
フニクリフニクラ フニクリフニクラ
誰ものる フニクリフニクラ

である。これでも十分に童謡の歌詞として成立している、と僕は思うのだが、本家を差し置いて、「おにのパンツ」の歌詞の方が人口に膾炙しているとしたら、恐るべし、田中星児である。

「フニクリフニクラ」派か「おにのパンツ」派か、僕にとってはこれこそが、国論を二分する深刻な問題である。

 

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コメント

おー、シンクロニシティ。

今日の同業者祭りでは、「かえるの歌」の鳴き声部分は、実は4パターンあるという発表をしていたぞ。

これは国民を四分する、さらに深刻な問題である。

もっとも、合唱は三部に別れて歌わされたけど。

あと、「どんぐりころころ」の節で歌える歌詞は「松の木小唄」でも唄えるよ。

お試しあれ。

投稿: 歌うこぶぎ | 2019年6月23日 (日) 01時55分

助手の玄関 いい鍵だ
つよいぞ つよいぞ

鉄の扉で できている
つよいぞ つよいぞ

業者呼んでも やぶれない
つよいぞ つよいぞ

ドリルでなけりゃ やぶれない
つよいぞ つよいぞ

回そう 回そう サムターン
回そう 回そう サムターン

あなたも わたしも あなたも あなたも
みんなで回そう サムターン

投稿: 歌う明智こぶ郎 | 2019年6月24日 (月) 14時30分

収録曲に「Somebody Stole My Gal」が入っているのは、なんでやねん。

https://youtu.be/rNRhHvteJIs
https://youtu.be/YniEHF5HUmM

投稿: ホンワカこぶぎ | 2019年6月24日 (月) 23時21分

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