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父の境地

最近は、飲み会、というものにほとんど出なくなったが、立場上、どうしても出なければならない懇親会は、仕事と割り切って出ることにしている。

最近は、それすらも煩わしいと思うようになってしまった。

仕事以外でも、飲み会にはほとんど行かない。というか、たぶん、僕はいろいろな人から「断捨離」の対象になったんだろうな。ほとんど呼ばれることもなくなってしまった。

一昨年亡くなった僕の父も、僕が物心ついてから、ほとんど飲み会というものに出たことがなかった。仕事が終わると家に帰って、ひとりで晩酌していた。晩酌、といっても、さほどお酒の強い人ではなかったから、焼酎1杯くらいを飲んでいたのだと思う。

ごくたまに、飲み会があったり、あるいは親類縁者で集まって宴会なんかをやったりすると、決まって泥酔するまで飲んでいた。たぶん、飲み会の席がいたたまれなかったから、必要以上にお酒を飲んだのだろうと思う。

いまから思うと、本当に友達がいなかったのだろうな。それでも、近所の人たちからは「いい人だった」と言われるのだから、まことに不思議な人である。

僕は若い頃は、飲み会に出ることはさほど苦ではなかったのだが、いまはもう、父とまったく同じ境地である。一緒に飲むべき友達もいないし、それより何より、お酒自体を飲まなくなった。

若い頃、ほとんど飲み会に出ずに家に帰ってくる父を、寂しい人だと思っていたが、自分が年を重ねるにしたがって、それがさほど寂しいことではないことがわかってきた。もちろん、本音のところはわからない。

酒も飲まず、必要以上に人と会ったりもしなかった父の晩年の姿は、僕にとってのこれからのお手本である。

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