あっこイェーイェー
生後1年半を過ぎて、娘が急速にいろいろな言葉を覚えるようになってきた。
たとえば、絵本の中に描かれているいろいろな絵を指さして、
「これは?」
と聞いてくるのである。
正確に言うと、「これは?」とは発音できないので、
「こわ?」
とか、
「わ?」
と聞いてくる。
そのたびに、こちらは答えなければならない。
「わ?」(と指をさす)
「ぞうさん」
「ダータ。…わ?」(とまた指をさす)
「ばいきんまん」
「あいきんまん。…わ?」(とまた指をさす)
「ガオー」ガオ-とは、ライオンのことである、
「ガオー…わ?」(とまた指をさす)
「スープ」
「ジップ」
この繰り返しである。
まだ、忠実な発音ができないのだが、それがかえって、かわいいのである。「ぞうさん」を「ダータ」と発音するのは、何度でも聞きたくなるくらい、かわいいのだ。
これが、「ぞうさん」と、ちゃんと言えるようになってしまうと、「ダータ」は永遠に聞けなくなってしまう。いましか聞けない言葉なのだ。
何かが欲しいときに、「あぎて!」と言うのも口癖である。どうやら「貸して!」という意味のようなのだが、これもやはり「貸して!」とちゃんと言えるようになってしまうと、「あぎて!」という謎の言葉は、永遠に使われなくなってしまう。
さて、絵本の中の絵について、「こわ?」と、なんでも聞きたがると書いたが、困るのは、ありもしない動物の絵が描かれている場合である。
実在の動物だったら、「おさるさん」とか「かば」とか「イノシシ」とか、答えることができるのだが、見たこともない空想上の生物が描かれていると、即座には答えられないのだ。
うーむ。これから、絵本に描かれたありもしない動物とか、アンパンマンのキャラクターとか、そういう非実在の生物の名前についても、覚えていかなくてはならないのだろうか。この年齢になって無駄な知識を増やすのは、至難の業である。
いま、もうひとつ気になっている言葉は、
「あっこイェーイェー」
である。
以前にも書いたが、「あっこ」というのは「抱っこ」のことである。しかも、ただたんに抱っこするのではなく、立ち上がって抱っこして、歩きまわるところまでを含めた言葉である。
しかし最近、「あっこイェーイェー」と言い始めた。「あっこ」はわかるが、「イェーイェー」の意味がわからない。
これとは別に、「あっこイヤーイヤー」という言葉もある。これは、抱っこしようとして拒否をするときに使う言葉のようだ。
「あっこイェーイェー」は、まったく逆の意味で、抱っこしてほしいときに使う言葉のようである。
「イェーイェー」はどんな意味だろう?いまのところ「抱っこしてして~」という意味に解釈しているのだが、本当のところはよくわからない。
こういう言葉は、正しい発音ができるようになるにつれて駆逐されていくのだろうが、寂しくもある。なので忘れないうちに、ここに書きとめておく。
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