フロマンタン
11月1日(金)
午後に保育園の「もみじ組」の懇談会があるという。「もみじ組」は、1歳児クラスである。
平日の、午後3時から5時という、中途半端な時間に行うという。妻は仕事でどうしても行けないし、僕は、この日のうちに新幹線と在来線を乗り継いで5時間近くかかる北の町にたどり着かなければならなかったのだが、午後7時20分発の新幹線に乗れば、日付が変わる前にその町到着できることがわかったので、懇談会に出ることにした。
保育園の、懇談会が行われる部屋に行ってみると、参加人数は僕を含めて4人。僕以外はみんな「お母さん」である。
そりゃあそうだ。平日の午後に懇談会をやりますといわれても、仕事を持っている人はおいそれと参加できるわけではない。
こぢんまりした雰囲気の中で、懇談会が始まった。
最初に、栄養士さんが、ふだん子どもたちが食べているお菓子を持ってきた。試食してみてください、という。栄養士さんが独自に開発したものらしい。
「みなさんご存じの、○○○○○○みたいなお菓子です」
「ああ、なるほど」
…と、僕以外の人はうなづいたのだが、僕が初めて聞く、洋菓子の名前である。
最近は、初めて聞くカタカナの言葉が、なかなか覚えられなくなってきている。
1回聞いただけでは、名前が覚えられないのだ。
「食べていただくとわかると思うんですけれど、子どもたちに出しているものは、大人がイメージする○○○○○○とは、ちょっと違うかも知れませんね。見た目も違うでしょう?」
「そうですね」
いやいやいや、だから、俺はその洋菓子のことはまったく知らないのだ。
いったいこのお菓子は何なのだ???
何度か聞いているうちに、「フロマンタン」と言っているように聞こえた。
「風呂満タン」???お風呂がお湯で溢れている映像が浮かんだ。
1回そう聞こえてしまうと、もうそうとしか聞こえない。
「作り方を説明します。まず、熱したフライパンに、バターとマシュマロを溶かして、そこにコーンフレークを落とします。しばらくすると、コーンフレークどうしがくっついて、見た目がフロマンタンみたいになるのです」
もとのお菓子がどんなものかわからないので、見た目が似ているのかどうかもわからない。
「子どもたちは、このお菓子が大好きで、これを出すと喜ばれます。このお菓子が嫌いな子どもはいません」
と栄養士さんは断言した。
実際に試食してみると、たしかに美味しいのだが、ちょっと子どもたちには甘すぎやしないかなあというのが気になる。でもまあ、だからこそ子どもに人気なのかも知れない。
懇談会は5時に終わった。もう、さっきのお菓子の名前が出てこない。
(さっきのお菓子の名前、何だったっけなあ…)
必死に思い出して、「フロマンタンだ!」と思いだした。
いや、正確に言えば、「風呂満タン」みたいな名前のお菓子だったぞ。
「洋菓子 フロマンタン」でインターネット検索をしてみると、
「フロランタン」
という名前が出てきた。
先ほどのお菓子の正式名称は、「フロランタン」だったのだ!!
「風呂らんたん」(らんたんは提灯の意)という語呂で、覚えておこう。
| 固定リンク
「育児」カテゴリの記事
- 秋祭り・公園編(2024.10.28)
- 授業参観(2024.10.27)
- ふうかちゃん(2024.10.21)
- 届かなかった手紙(2024.10.16)
- ハリーポッターのスタジオツアー(2024.10.06)
コメント
(世界の料理ショー)フロマンタン
(材料)
コーンフレーク(プレーン)約100g
マシュマロ 1袋
バター 適宜
(作り方)
1 鍋にバターとマシュマロを入れて加熱し、溶かす
2 コーンフレークを入れて混ぜる
3 ラップを引いた器に入れて、冷蔵庫で冷やして固める
これは「長久命のスヨン」ちゃんこと、吹きだまりブログ作者の鬼瓦さんの愛娘が、イターリアはフィレンチェの保育園で食べていたスウィーツざんす。
とにかく作るのは簡単で、あっという間に完成しちゃう。
しかも「ギー(溶かしバター)」を使うなんて、まさにこの『世界の料理ショー』にぴったりのお菓子でして、
見て見て見て、とてもゴージャスじゃんしょ。
ま、それなりに高カロリーだけど、気にしない。
ただし、甘ったるい香りがキッチンに充満してなかなか消えないので注意すべし。
スティーブ、換気扇回しといて。
投稿: グラハム・コブギ | 2019年11月 2日 (土) 19時28分
「バターを溶かす」と書いたことに反応して、こぶぎさんは絶対「グラハム・カー」風味のコメントを書いてくれるだろうな、と予想していたら、本当に書いてくれました!
やはり何と言っても「溶かしバター」と言えば「グラハム・カー」ですよ!
投稿: onigawaragonzou | 2019年11月 3日 (日) 08時27分