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続・DDRだけが人生だ!

DDRだけが人生だ!

11月29日(金)

いよいよ明後日、日曜日が「西の町」でのイベントである。

自分の職場で行うイベントとは勝手が違うので、いろいろと心配事が多い。

当日に配布する冊子が、木曜日に完成した。当日のイベントでは、この冊子がなければ成り立たない。それだけに、力を入れて作成したのだが、あとは、この冊子が、当日までに確実に先方のところに届くかどうか、である。

「これから梱包して、『西の町』に送る予定です」と業者。

「明日(金曜日)中には着きますか?」

「大丈夫だと思いますよ」

だが、不安である。「西の町」は新幹線と在来線を乗り継いで4時間くらいかかる場所なのだ。たった1日でダンボール3箱分に納めた冊子300冊は、届くのだろうか?

気が気ではなく、眠れない一夜を過ごした。

そして今日の夕方、先方から「届きました!」と連絡が来た。ホッとした。

次に心配なのは、「当日の登壇者が急病になってしまったらどうしよう」ということなのだが、そこまで気に病むと、こっちが病気になってしまうので、これ以上考えるのはやめた。

最近は一事が万事、こんな感じで、DDRばかりしている。

いくつものイベントを請け負っているので、同時並行的にDDRを組んでいるのである。

日曜日のイベントが終わると、今度は次の木曜日も午後に、別のイベントが控えている。

「前の職場」の元同僚の二人が、学生10人くらいを連れてうちの職場を訪れるのである。

遊びに来るのではなく、授業の一環で来るのだから、こちらとしても、ちゃんとしたDDRを組まなければならない。

彼らが期待しているものの一つは、いま臨時営業しているお店を解説付きで見学することである。

僕はその臨時営業のお店には関わっていないので、僕が解説するわけにはいかない。関わった人に解説をお願いしようと考えた。

まずAさんに聞いてみたが、「その日は出張です」と断られた。

仕方ない。うちの職場は、その性質上、出張とか外勤が多いのだ。

Aさんがダメなら、あとはBさんしかいない。実はBさんは、いま臨時営業しているお店の店長なのである。だったら最初からBさんに説明をお願いしろよ、ということなのだが、なにしろBさんは忙しい方なので、頼みづらいところがあった。それで最初は、Aさんに頼んでみたわけである。

(Bさんは今日、職場に来てるかな?)

ホワイトボードの予定表を見ると、Bさんは木曜日は外勤の日らしい。

(木曜日は外勤か…。そういえば今日も木曜日だし、学生たちが来る日も木曜日だよな…)

これは絶望的である。だが、ダメ元で、Bさんにメールをしてみた。12月5日(木)の午後に、「前の職場」の学生たちが、授業の一環でうちの職場に来るのだが、ぜひ、いま臨時営業中のお店の解説をお願いしたいのだが、大丈夫でしょうか?と。

するとすぐに返信が来た。

「12月5日ですが、かなり限定的ではありますが、対応は可能です。

実は同日、朝にC市で、夕方にM区で外勤が入っています。一度職場に戻ってきますが、到着が11:30頃、出発が14:00頃です。

その上で、この間、このたびお世話になった会社の方へのご案内と、50人の団体さんへの解説(13:00〜)があります。

すこし離れ業かも知れませんが、13:00〜の団体さんへの対応の際に、学生さんにも同席してもらう、ということでどうでしょうか」

なんと!木曜日はBさんは終日外勤で、職場には来ないだろうと思ってダメ元で聞いてみたら、他の団体をご案内するために職場に戻ってくるから、そのときに学生さんたちにも同席してもらってはどうかというのである。これを「渡りに船」と言わずして、何といおう。というか、松本清張の「点と線」なみの時間トリックである。

おかげで、懸案事項を一つ解決できた。これが解決できれば、あとはこれに続くスケジュールを組めばよいだけの話である。

僕は元同僚にメールを書いた。

「12月5日(木)の午後の日程について、おおよそ固まってきたのでお知らせいたします。

いま臨時営業しているお店について、Aさんに説明をお願いしようと依頼したのですが、この日は出張とのことで断られてしまいました。

そこで、臨時店の店長をしているBさんに、(お忙しい方なので)ダメ元でお願いしてみたところ、12月5日(木)の午後1時に、団体さん50名ほどに向けて、臨時店の説明を20分ほど講義室でするので(というかこの時間しか空いておらず)、そこに同席する形ならば大丈夫とのことでしたので、そこに同席して、臨時営業の店の説明を聞くことにします。つまり、12時50分に到着し、受付で入館証を受けとったあと、そのまま講義室に行き、13時から店長による臨時店の説明を聞く、ということです。

それがだいたい20分くらいで終わると思うので、そのあと、控え室に移動し、不必要な荷物を置いて、次に舞台裏見学に移ります。これがだいたい30分くらいです。この見学については、事務方が対応してくれます。

舞台裏見学が終わるのが2時頃なので、控え室に戻り、少しだけ私がうちの職場の概略について説明をして、そのあと、臨時営業のお店を1時間ほど見て、少し休憩ののち、3時過ぎから、新装開店した常設店を見学します。全部のコーナーは説明できないので、自分が担当した店舗を中心に現場で解説いたします。

それでだいたい、閉店時間の4時半になるかと思いますので、控え室に戻って、ちょっとした意見交換や、翌日の予定などを確認してもらって、5時に出て駅に向かうのがちょうどよいかと思います。

以上のようなスケジュールでいかがでしょうか」

すると、さっそく元同僚からメールが来た。

「お忙しいところ、詳細な行程まで考えて頂いて恐縮の限りです。鬼瓦さんとともに仕事をしていた昔を思い出しました」

そのメールを読んで、僕も思い出した。

そうだった!俺は「前の職場」でも、同じようなことばかりしていた!

その元同僚と、あるイベントを企画したときも、同じようにDDRを組んでいたのだ!

してみると俺は、実はDDRを組むことが好きなんだろうか?

いや、そんなはずはない。世の中でDDRを組むことほど面倒くさいことはない。ましてやズボラな俺からしたら、DDRを組むことは、最も苦手な行為なのである。

そんな俺が、DDRに日々追われているのだから、呪われているとしか思えない。

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コメント

マイナスをゼロにする仕事に明け暮れる、すべてのDDR世代へエールを込めて。

りんご娘「0と1の世界」
https://youtu.be/En-3yratppI


投稿: 0の先にあるこぶぎ | 2019年12月 3日 (火) 18時51分

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