母の友人、大河ドラマの登場人物になる
NHKの大河ドラマ「いだてん」がいよいよ最終章に入りました!戦後編です!
来年開催予定の東京五輪はあんな感じだし、出演者は次々と問題を起こすし、視聴率は低いしと、さんざんな目にあっている「いだてん」ですが、脚本家・クドカンの最高傑作であることは間違いないし、主演の阿部サダヲの演技は、全盛期の渥美清や西田敏行を彷彿とさせるキレッキレの演技であることも間違いのないことである。
先日見た回では、1964年の東京オリンピックで金メダルを取った「東洋の魔女」ことバレーボールの選手たちが、満を持して登場した!
この中の一人が、実は、僕の母の友人なのである。正確に言えば、中学のバレー部の1年先輩である。
僕の母は、中学生の時からバレーボールを始めた。こういっちゃあアレだが、ド田舎の中学校である。
バレー部の1年先輩に、のちに東京五輪で「東洋の魔女」と呼ばれる選手の一人がいたのである。
僕はその人の名前を母から聞いていたので、「いだてん」のオープニングで流れる登場人物に、その人の実名が出て、さらにその人物を演じる人の名前が出てきたのを見て、少し感動した。
だってすごくないですか?母の友人が大河ドラマの登場人物の一人ですよ!歴史的人物といってもいい。ちなみに言うと、その方は、3年ほど前に亡くなっている。
僕は、「東洋の魔女」に関する予備知識がまったくないままに、「いだてん」を見ていたのだが、「鬼の大松」こと大松監督が、関西弁を話している。実業団チームの日紡貝塚というのが、大阪にあるらしい。
だが、僕の母は、大阪出身ではなく、関東出身である。もちろんその1年先輩も、関東出身である。
いろいろと気になったことがあったので、「いだてん」を見終わってから、母のところに電話をして聞くことにした。
「大河ドラマ、見た?」
「見てない」
「見ろよ!東洋の魔女が出てるぞ!次の土曜日の午後に再放送があるから、絶対に録画して見るように」
「わかった」
「中学の1年先輩の人の名前も出てたぞ」
「あら、そう!」
さあそこから、その人の話題で話が止まらなくなる。
かいつまんで言うと、こういうことらしい。
母も、その1年先輩のその人も、バレー部で一緒に練習をしたり試合に出たりしていた。おそらくそのバレー部は、ド田舎の中学ながらも、けっこうな成績を残していたのだろう。
1年上の先輩は、卒業後もバレーを続けたいと思っていたが、家庭の事情で、家があまり裕福ではなかったため、高校に進学することを断念し、大阪にある日紡に入社し、実業団チームの日紡貝塚に入部した。
しかし、大松監督から、「高校バレーを経験しておいたほうがいい」と言われ、入社から1年後に、会社からの資金援助を得て、大阪の高校に入学した。そして高校卒業後、あらためて日紡に入社した、というのである。「東洋の魔女」の中では、その人が最年少だったという。
オリンピックに出た後、大阪の呉服問屋さんのところに嫁いだそうだ。息子さんもオリンピック選手として活躍したという。
晩年、その人は、母校の中学校で講演をした。そのとき、僕の母も聴きに行って、友人たちとお金を出し合って、記念品を贈呈したのだという。
1年先輩だったその人は、中学の時から、だれもが認めるバレーボール選手だったのである。同じバレー部にいた僕の母も、そうとうレベルの高い選手だったと推察される。母も中学卒業後、数々のプロスポーツ選手を輩出する県内の高校でバレーボールを続けたのだが、自らの才能に見切りをつけ、高校卒業後はバレーボールをやめてしまった。
「東洋の魔女」はほんの一握り。その背後には、母のような女子バレーの選手が大勢いたのだろう。
さて、その1年先輩の選手というのは…。
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コメント
「ゆるい三択クイズ」特別編
(問題)1年先輩の選手を食べ物で例えると何?
1 ひしお
2 磯辺揚げ
3 サーターアンダギー
(答えは全部)
#2018年8月15日
#旧姓と新姓で検索
#役者の方を食べ物で例えると「パイカ」
投稿: インフルエンサーこぶぎ | 2019年11月11日 (月) 16時36分
こぶぎさん、もちろん正解です!過去の記事もよく見つけました。
投稿: onigawaragonzou | 2019年11月18日 (月) 00時21分