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マウルバス

前回の記事は、こぶぎさんのために書いたようなものである。おそらく、こぶぎさん以外の読者には、まったく興味のない記事だったのではないかと思われる。

「不朽のこぶぎ」というハンドルネームだけで、この記事についてすべてを理解していることを示しているのだが、ほかの読者には何のことやらわかるまい。

で、今回も、前回に引き続き、一般の読者にはまったく興味のない話を書く。

今回の旅の移動ルートについて、おさらいしておこう。

まず、金浦空港からS大学へは、金浦空港国際線ターミナルの6番乗り場から、6003番バスに乗った。4000ウォン。12時頃に空港を出て、50分くらいかかっただろうか。

S大学から、「人里離れた山の中の研究所」までは、タクシーを使い、25000ウォン程度。2時半頃に出て、3時15分くらいに着いた。

「人里離れた山の中の研究所」から地下鉄2号線の江南駅までは、9004番のバスに乗った。料金は失念。4時半過ぎに研究所を出て、バスを待つ時間を含めて1時間ほどで江南駅に着いた。

ここまでが1日目(土曜日)の話で、前回の記事にも書いたことである。

12月8日(日)、2日目。

朝9時、ホテルを出発。江南駅から地下鉄2号線に乗り、サダン駅で地下鉄4号線に乗り換え、I駅で降りて、C博物館に着いたのが、午前10時。

ここで12時過ぎまで過ごし、再び4号線に乗って、忠武路駅で3号線に乗り換え、安国駅で降りて、2番出口から出て、ここから歩いて、有名なカルグクスのお店に向かう。少し並んで、1時半頃に店に入ることができた。

以前に何度も来たことのあるお店だが、いまやかなりの人気店で、行列ができていた。行列に並んでまでして食べるのはあまり好きではないのだが、このお店のカルグクスは、並んでまでしても食べる価値がある。

2時20分頃にお店を出て、今回の旅の最終目的地であるM博物館に向かう。ここで1時間強の時間を過ごし、博物館を出るときは3時半をまわっていた。

さて、ここから空港に帰るのだが、どうやって帰ったらよいものか?

M博物館付近から、金浦空港へ直行するリムジンバスはないようだ。

小さな娘もいるし、いっそタクシーで空港まで行っちゃおうか?

…しかしそれは、あまりにもお金がもったいない。

では、ここから歩いて3号線の安国駅に向かい、忠武路駅で4号線に乗り換え、ソウル駅で空港鉄道に乗り換えて、空港まで向かうか?

…このルートは、とても面倒くさい。疲れているので、なおさらである。

では、ここからソウル駅までタクシーで行って、そこから空港鉄道で金浦空港に向かうか?

…この方法が、最も合理的ではないか、と思われたので、そうしようと思って、M博物館を出た。

広い通りに出たところで、さあタクシーを拾おうと思った矢先、バス停があることに気づいた。

バス停らしき案内板には「マウルバス」と書いてある。「マウル」とは、韓国語で「村」の意味。つまり「村のバス」である。どうやら、町内の狭い範囲を走る循環バスのことを「マウルバス」というらしい。

「マウルバス」の停留所の案内板には、路線図が書いてあり、このバスに乗れば、景福宮、世宗文化会館、ソウル市庁などを通って、どうやらソウル駅まで行けるようである。

時刻表はなく、「配車間隔:10分」とだけ書いてある。

韓国のバスについてすっかり疑心暗鬼になっている僕は、はたしてこれがマウルバスの停留所なのか、にわかには信じられなかった。ひょっとしたら、むかしは走っていたけれども、いまは廃線になってしまったとか。何か落とし穴があるに違いない。

「10分待ってこなかったら、タクシーでソウル駅に行くことにしよう」と決めて、とりあえずバス停らしきその案内板のところで待つことにした。

待つこと10分。午後4時頃、黄緑色の小ぶりのバスがやって来た。

「マウルバスだ!」

料金はひとり900ウォン。もちろん、タクシーよりもはるかに安い。おかげでタクシーに乗らずに、ソウル駅にたどり着くことができた。

で、そこから空港鉄道で金浦空港に着いたのが午後5時頃だった。

時間があるので、金浦空港に隣接したロッテマートでおみやげでも買おうと思ったのだが、なんと日曜日は、ロッテマートがお休みだそうで、おみやげを買うことができなかった。

2日目の旅で学んだことは二つ。

一つは、「マウルバス」は便利だ、ということ。

もう一つは、金浦空港のロッテマートは、日曜日は休業しているので注意!ということ。

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コメント

新作放映記念 サイコロ帰国の旅

1の目 発見! マウルバス「鐘路11」でソウル駅
2の目 なぜ乗らない 幹線バス「601」で金浦空港ロッテモール
3の目 また行きたい? 直通バス「9007」で韓国学中央研究院
4の目 どうでしょう恒例 深夜バス「N26」で空港市場
5の目 空港が違うけど 深夜バス「N6001」で仁川空港
6の目 愛娘に英才教育だ 「深夜優等高速バス」で釜山

投稿: 特殊読者こぶぎ | 2019年12月12日 (木) 07時08分

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