サツマイモとしらすぼし
1月20日(月)
マルチタスクな日々。
職場でどれほどマルチタスクなのか、書こうと思ったが、それを書くのもしんどい。
あるいは、神田松之丞の桂歌丸論が秀逸だったので、それについて書こうと思ったが、これもまた話が込み入っていて、面倒くさい。
ということで、食べ物の話を書く。
今日の晩に、サツマイモを食べたのだが、これがとても美味しかった。
むかし、というか若い頃、サツマイモがあんまり好きではなかった。いまも断然ジャガイモ派である。
どうもサツマイモというと、戦時中とか戦争直後とか、食糧難の時の食べ物というイメージが強い。子どものころに見ていたドラマ「横溝正史シリーズ」で、戦争直後の食糧難の時に金田一耕助はサツマイモばかり食べていたのを見ていたからかも知れない。
そんなイメージから、サツマイモを今まで敬遠していたのだが、ここ最近、サツマイモが妙に美味しいと思うようになった。
体質が変わったからだろうか?
どうもそういうわけではないらしい。原因は、「石焼きいも黒ホイル」というアルミホイルを使って、オーブントースターで焼いたからであるようだ。
ビックリするほど甘いのだ!そして美味しい!いままで、サツマイモってこんなに美味しかったっけ???
とにかく、「石焼きいも黒ホイル」という不思議なアルミホイルを巻くだけで、その名の通り、石焼きいものような甘さになるのだ!
これはひょっとして、今世紀最大の発明ではないだろうか???
この先、もし食糧難になって、サツマイモしか食べるものがなくなっても、このホイルさえあればもう大丈夫!
ホイルつながりでいうと、おもちをオーブントースターで焼くときに、絶対にひっつかないホイル、というのがある。それが「フライパン用ホイル」である!
いままで、おもちをオーブントースターで焼くと、必ずおもちがひっついて、いつも泣かされていた。それが、「フライパン用ホイル」の上におもちをのせて焼くと、おもちがどんなにふくれあがっても、決しておもちがホイルにひっつかないのだ!
うーむ。これも今世紀最大の発明といえよう。恐るべし、アルミホイル業界である。
もう一つ、しらすぼしを食べた。
痛風持ちの僕にとって、しらすぼしは禁物であった。イワシにはプリン体が多く含まれているので、しらすぼしもまた、痛風持ちにとっては危険な食べ物なのである。そんなわけでいままでしらすぼしを避けてきたのである。
家に帰ると、近所のスーパーで買ってきたと思しき、ふつうのしらすぼしが置いてあった。もうお酒もやめたことだし、しらすぼしを食べたところで痛風の発作が起きることもないだろうと、しらすぼしをちょっとずつご飯にかけて、そこに醤油をチョロッとたらして、プチしらす丼みたいにしてご飯を食べたら…。
あーた、これが美味しいのなんのって!!!
しらすぼしってこんなに美味しかったっけ?
わざわざ遠くまで出かけていって、生シラス丼を食べなくとも、近所のスーパーで買ったしらすぼしをご飯にかけるだけで、十分美味しい!!
サツマイモもしらすぼしもたいしたものではないのだが、それだけに、そこに幸福を見出したとき、「幸せは細部に宿る」という思いを禁じ得ない。
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