アングラ志向
土日の2日間、絶食をしている。当然、外出も控えている。
ウィルス性胃腸炎に罹ると、何が悲しいって、被害者であり、加害者にもなりうる、ってことなんだよなあ。
ま、感染性の病気に共通して言えることなんだろうけど。
こういうときは、得意のマイナス思考が頭をもたげてくる。
もともとがアングラ志向の人間である。
アングラがメジャーになると、急に興味を失ったりしてね。
むかし、ある劇団が好きで、20代の頃は舞台をよく見に行ったものだが、その座付き作家がテレビドラマの脚本を書いて売れるようになり、ついには映画監督にまでなってからは、急速に興味を失った。
その点、クドカンはいいね。「いだてん」は大河ドラマ史上最低の視聴率なのだが、一部に熱狂的なファンがいる。あれくらいの温度が、好きである。
僕がコントグループのシティーボーイズが好きなのも、あのアングラ性であり、それがずーっと変わらない、ということなのである。
僕も仕事の必要から、いろいろな会合やイベントを企画したりするが、あんまり大がかりのイベントは、好きではない。「知る人ぞ知る」みたいな集まりが好きなのだ。
といって、「馴れ合い」が好きなわけではなく、そのときどきによって離合集散していく感じ、というのがよい。
「メジャー化」と「固定化」というのが、苦手なのである。
アングラ的な活動が、いつしかメジャーになり、大がかりなイベントを仕掛け、常連さんが幅をきかせるようになっちゃったら、
「ちょっともう、僕の出る幕じゃない」
と思ったりして、そのイベントに参加するのをためらってしまうようになる。ま、これを一般には「気後れする」ともいうのだが。
だから、僕は人から離れていくし、人は、僕から離れていく。
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