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たった5分のプレッシャー

2月23日(日)

2日間にわたる北の町での「同業者祭り」が無事に終わった。

今回、僕がどうしてもこの「同業者祭り」に出席しなければならなかった理由は、コメンテーターを依頼されたからである。

「2日目の最後に、登壇者の方々の報告をふまえてコメントを5分程度でお願いします」

といわれたのは、10日ほど前のことだったか。

事前に送られてきた資料を見ると、登壇者は百戦錬磨の猛者ばかりで、

(こんな猛者たちを前にして、俺は何をコメントしたらいいのか?)

と、すっかり不安になってしまった。

少しでも不安を解消するために、あらかじめ読み原稿をつくってみたのだが、その読み原稿が、会の趣旨に合った内容なのかどうかもわからず、ますます不安になってしまった。

(うーむ。困った)

コメントは、「同業者祭り」の最終盤にあてられているので、たった5分のこととはいっても、初日からずーっとそのことが気にかかってしまい、気が滅入る一方である。しかも、

「2日目は、新幹線の時間の都合上、3時に終わらせないといけませんから、発言は時間を厳守して下さい」

と言われる。つまり、あんまりだらだらとコメントを言わないように、という意味である。

読み原稿を読み返してみると、7~8分はゆうにかかりそうなので、

(うーむ。どこかを端折らないといけないなあ)

と、またそこで悩んでしまった。

いよいよ、午後1時15分から午後の部が始まる。

それにつけても気になるのは、時間である。

(うーむ。このままのペースだと、いよいよ僕のコメントは短めにしないとダメかもな)

などと、登壇者の話そっちのけで、そのことばかりが気になってしまった。

そして2時半過ぎ。

「でほ鬼瓦先生、この件につきまして、コメントをお願いします」

結局僕は、一心不乱に原稿を読み上げた。時間を気にする余裕などなく、言いたいことが伝わったのかどうかもわからない。

その後も討論やコメントが続き、予定の3時を7,8分ほど過ぎて、会は終わった。

あれだけの盛りだくさんの内容で、ほぼ時間どおりに終わらせたのは、司会進行の方の手腕によるところが大きいだろう。

さて、帰りの新幹線の時間は、3時39分。会場から駅までは、歩いて10分程度かかる。

会が終わり、急いで会場を出ると、外は吹雪いていた。

僕は冷たい横風に震えながら、駅へと急いだ。

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コメント

鬼瓦氏がスイッチバックが行われる駅から15時39分発の新幹線に乗車したのなら、19時前に江戸に着くのは不可能だ。
在来線を使い、ミニ新幹線の終着駅から新幹線に乗っても間に合わん。
そもそもこの辺は乗り継ぎなど全く考慮されてない時刻表だ。
最速かつ乗り継ぎのない新幹線に乗った時点で☆ではない。
ここは時刻表ミステリー好きの出る幕ではないということだ。

投稿: 江戸川 | 2020年2月25日 (火) 07時24分

「スイッチバックが行われる駅」であることを明らかにしただけでも、大正解!

投稿: onigawaragonzou | 2020年2月27日 (木) 00時12分

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