オヤジギャグはパンデミックを救うか
だるいというか、やる気が起きないので、とにかく寝てばかりいる。書かなければいけない原稿は山ほどあるのだが、まったく進まないのは、昨今の自粛ムードのせいもあるだろう。
SNSのタイムラインをぼんやり眺めていると、いくつか共通した投稿があることに気づいた。
それは、どこかの飲み屋のテーブルに、「コロナビール」の瓶を置いているところを写真に写して、
「コロナウィルス対策」
と書いている投稿である。
なかには、
「アルコール消毒」
と書いてある投稿もある。
さらに共通しているのは、その投稿をしているのが、僕と同じ世代の「アラフィフ」の中高年男性ばかりである、ということである。
(…………)
よくわからないのだが、これって、面白いヤツなの?典型的なオヤジギャグとしか思えないのだが。
ま、どこか飲み屋に行ったんでしょうな、その人は。
で、コロナビールがあるのを見つけて、昨今のコロナウィルス騒動に引っかけて、注文したんでしょう。
「コロナウィルス」と「コロナビール」!ハハハ!これ、俺が発見した面白いヤツ!
なんて思いながら、SNSに投稿したんでしょう。
でも、同じことを考えているヤツが、わんさかいたのだ。だってそんな投稿が、1人ではなく、複数いたんだもの。
こうなると、面白いどころか、うすらサムいではないか!
で、僕が興味があるのは、投稿した人の心理のほうなのだが。
投稿した人は、本当にこんなオヤジギャグがおもしろいと思ったのだろうか。
それとも、サムいオヤジギャグだって知っていて、ひとまわりしておもしろいと思っているのだろうか。
小一時間問い詰めてみたい。
いずれにしても、ギャグがサムいことには変わりないだろう。
「こんなご時世に飲み屋なんて行ったら、感染の危険が増すでしょう?」
「大丈夫。コロナビールでアルコール消毒したから。コロナウィルスだけに」
「ハハハ、それなら大丈夫だね」
今ごろ各地の飲み屋では、こんな会話がくり広げられているのだろう。
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