誤訳ニ関スル問題
2月21日(金)
最近は、公私ともに忙しくて、ブログを更新する時間がない。
今日は定例の診察だが、かかりつけの総合病院に行くまでに片道1時間半ほどかかり、しかも病院や薬局は大混雑で、長時間待たされるので、ちょっと診察を受けるだけでも1日仕事である。まったく、健康でないと、病院には通えないな。
しかも病院にいると、いま問題になっている新型コロナウィルスに感染しないだろうか、ヒヤヒヤする。まったく何のために病院に行っているのか、よくわからない。
それはともかく。
こぶぎさんから謎の四行詩のコメントをもらった。あいにく僕は新聞を読んでいないので最初は何のことかよくわからなかったのだが、古典的な暗合解読法で、何のことががわかった。
過去の新聞を取り寄せるつもりもないので、ネットにニュースがあがっていないかと思ってみてみるが、こぶぎさんの紹介した新聞のサイトは、ログインしなければ読めないので、記事自体は読めなかった。
でもまあその内容は、K省のサイトの中で新型コロナウィルスに対する注意喚起の外国語訳が、自動翻訳機そのままなので、かなりおかしなことになっているという記事であることが、なんとなくわかった。
この問題は、その新聞よりも以前に、別の新聞で話題になっていたこともわかった。
要は、僕がこのブログで述べた、「手洗いをこまめにしましょう」という日本語の韓国語訳のところが、「トイレは勤勉に実施しましょう」という頓珍漢な訳になっている、ということを述べた記事である。自動翻訳機は、「手洗い」という言葉を「化粧室」と訳してしまっているのである。
別に記者は僕のブログをパクったわけではなく、そもそもK省のサイトが、そうなっていたのである。
僕が不思議に思ったのは、「なぜ、自動翻訳サイトで翻訳したものをそのままアップしてしまったのか?」ということだけではない。
僕の職場の課長さんは、M省から出向してきている役人である。K省ではない。
にもかかわらず、発想(つまり、自動翻訳サイトで翻訳してよしとする発想)が、K省の役人とM省の役人で、共通している、という事実に、驚いているのである。
自動翻訳でよしとするこの発想は、省庁にかかわらず、役人に共通する発想なのだろうか?だとしたら、かなり根深いものがある。
外国語で発信しようとする発想が、そもそも官僚たちにはないのだ。
やれインバウンドだなんだといっても、所詮は、この程度なのである。
僕はその末端にあるような職場にいるのだが、ここでは、外国語による情報発信が必要であるにもかかわらず、満足にできていない。そういうスタッフを雇う予算がいないからだ。
たぶんその親方である省庁じたいに、そういうスタッフを揃えようという人件費を確保する気が、さらさらないのだろう。
まったく困ったことである。
誤訳問題については、時間ができたらまた書く。
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