2歳になりました
3月26日(木)
早いもので、娘が2歳になった。
感慨深いのは、娘が2歳になるまで、僕自身が生きながらえている、ということである。この調子で、娘の成長とともに、生きながらえていきたいものだ。
むかし、日本テレビの火曜サスペンス劇場という2時間の単発ドラマ枠があり、そこで「わが町」と題するドラマシリーズが1990年代に放送されていた。1話完結型式で放送された刑事物のサスペンスドラマで、主演は渡辺謙である。
原作はエド・マクベインの『87分署シリーズ』で、設定を東京の月島に置き換えて、原作をもとにしつつも、当時の日本の世相を盛り込んだ内容となっていた。主演の脇を固める刑事役の俳優陣は、蟹江敬三、佐藤B作、平田満、川野太郎、松井範雄である。
2作目の「わが町Ⅱ」だったと思うが、もうすぐ初めての子が生まれる森田吾郎刑事(渡辺謙)が、先輩同僚である鳴海成巳(蟹江敬三)に、
「はじめて子どもが生まれたとき、どんな気持ちでした?」
と聞く場面がある。このとき鳴海は、
「そうさなぁ。俺が死んでも、代わりに生きてくれるやつができたと思った」
と答えるのである。
僕はごく最近、このドラマの再放送をテレビで観て、
(娘が生まれたとき、俺も同じことを思ったなあ)
ということを思い出したのである。ちなみに脚本は、鎌田敏夫である。
このセリフは、これからも繰り返し思い出すだろう。
さて、娘に誕生日プレゼントを買った。「おかあさんといっしょ スペシャルステージ からだ!うごかせ!元気だボーン!」と、「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート ふしぎな汽車でいこう!60年記念コンサート」の、2本のDVDである。いずれも、昨年におこなわれたコンサートで、Eテレでも放送された。
もちろんこれはテレビで録画していて、娘も繰り返し観ているので、あらためてDVDを買う必要もないのだが、DVDには、放送には出なかった歌も収録されており、いわば「完全版」なのだ。
何より、僕自身が、この二つのコンサートに心を奪われたのである。
もうね、クオリティーの高さったらないね。そんじょそこらのアイドルのコンサートなんかより、はるかにクオリティーが高いもの。とくに「スペシャルステージ」のほうは、会場が埼玉アリーナだったり大阪城ホールだったりするから、もう完全にアイドルのコンサートだな。しかも歌唱力と身体能力はそんじょそこらのアイドルの追随を許さないのだ。
「最強の4人のユニット」といえば、ちょっと前までは「水曜どうでしょう」のいわゆるどうでしょう軍団を思い浮かべたものだが、いまや僕の中では、「あつこおねえさん、ゆういちろうおにいさん、まことおにいさん、あづきおねえさん」の4人が、「最強の4人のユニット」である!
「60年記念コンサート」のほうは、「おかあさんといっしょ」が放送60周年になることを記念したコンサートだが、こちらには、歴代のうたのおにいさん、おねえさんが登場する豪華版である。
このワクワク感はなんだろう?と考えてみたら、ウルトラマンシリーズで、歴代のウルトラの兄弟たちが一堂に会する回があったりしたでしょう。「ウルトラ兄弟全員集合」みたいな。僕の中では、あのときのワクワク感と同じなのだ。
最後のほうで、「初代うたのおねえさん」が登場したときは、「ウルトラの母だ!」と感動したのである。
ま、そんなことを思っているのは僕だけなのだが。
さて、プレゼントを受けとったときの娘の反応は、イマイチだった。テレビで録画したものをすでにさんざん観ているから、飽きてしまったのかもしれない。
いまは「アナと雪の女王」に夢中である。
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