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いまさら「君の名は。」

遅ればせながら、ようやく、映画「君の名は。」を見ました。

ちなみに、僕は新海誠作品を見たことがない。「天気の子」も見ていない。なので、これから書くことは、まったくの的外れかも知れない。

見たあとに、TBSラジオで放送されていたライムスター宇多丸さんの「ウィークエンドシャッフル」で語っていた映画評を聴き直してみた。映画評については、ほぼ宇多丸さんの語りに尽きているといってよい。

見終わってすぐの僕の感想は、

「大林宣彦監督の『転校生』と『時をかける少女』、そして韓国映画の『イルマーレ』を足して3で割ったような映画だなあ」

というものだった。もちろんこれは、僕の乏しい映画視聴体験から出た感想に過ぎない。

『転校生』や『時をかける少女』を、若い頃から身体に染みついているほど観ている僕は、この映画を見ながらずっと、大林監督の二つの映画を意識せずにはいられなかった。

それと、『イルマーレ』を観たときの、あの感覚を思い出したのである。

(あと、『博士の愛した数式』がちょっとだけ、頭をよぎった。)

映画の前半は『転校生』。宇多丸さんの言葉を借りれば「カルチャーギャップコメディー」である。ただしその描き方にはかなり違いがある。おそらく時代性の違いを反映したものであろう。

で、映画のラストは、完全に大林監督の『時かけ』のラストとダブってくる。

いままでのジュブナイル映画のハイライトシーンのオンパレードなのである。

宇多丸さんはこの点について、「『君の名は。』は、「みんな大好き展開」っていうのがパーツ的に、モザイク的に集められているというか。「展開のパーツ化」というか。いろんな観客がそれぞれの「あ、見たことある。知ってる、知ってる」な好きな要素を入り口に楽しめるという、まあよくも悪くもイマドキのエンタメの潮流を感じさせなくもないという作り」になっていると述べている。

ただこの感想は、宇多丸さんとか僕とか、アラフィフのおじさんだけに共有できる感想かも知れない。

『転校生』も『時をかける少女』も『イルマーレ』も知らない若い人たちは、むしろ新鮮に思えたのではないだろうか。

あと、やっぱり神木隆之介君はいいね。

大林監督がいまより30年若かったら、神木君は大林映画の尾美としのりや林泰文の役どころとして大林組の常連になっていたかも知れない。

…拙い感想でした。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

「君の名は」も「天気の子」も見ていない江戸川です。
といっても2001年の短編映画処女作「ほしのこえ」からの新海誠好きなんですが・・・。
「君の名は」も見に行こうとしていましたが、想像を絶するくらいにヒット。
となると、古参のプライドが邪魔をするわけです。
新海さん自身も「君の名は」が流行しすぎて、次作「天気の子」に対し「評価が割れる作品にした。でも僕の本来のキャパシティの人達には分かってもらえると思う」的なコメントを残していて・・・。お金って難しい。

鬼瓦先生には「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」を是非ご覧いただきたい。
この2作もなんか分からないけど「既視感」があるような作品ですが、物語というより映像と音楽の融合を存分に楽しむ感じですかね。

投稿: 江戸川 | 2020年3月12日 (木) 21時17分

なるほど、北海道に移る前からの日ハムファンのような心境ですね。よくわかります。

「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」は、宇多丸さんの映画評の中でもたびたび引用されていたので、気になっていたところでした。


投稿: onigawaragonzou | 2020年3月13日 (金) 00時00分

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