新幹線事情
3月22日(日)
またまた、日帰り出張で西に向かう。いま、行きの新幹線の中である。
新幹線は、コロナウィルスの影響で、例によってガラガラである。
東京駅で新幹線の切符を買おうと、窓口で、
「いまから乗る新幹線で、E席の取れる新幹線をお願いします」
と言ったら、
「いい席ですか?」
と聞かれた。良い席?
「いや、その…Eの席です」
「ああ、Eの席ですね。だったら、どの新幹線も大丈夫ですよ」
無事に、早めの新幹線のE席を確保することができた。E席とは、2列シートの窓側である。
新幹線に乗り込むと、やはりガラガラである。3列シートなんて、ほとんど座っている人がいない。
ところが、である。
僕が座っている列の、通路を挟んで隣の3列シートには、作業着を着たむくつけき男ども3人が、ビッチリと並んで座っているではないか!!!
どういうこっちゃ???
他の3列シートは、がら空きなんだぜ。にもかかわらず、どうして、3人並んで席を取っちゃったんだろう?
どうやら会社の同僚らしいので、何か仕事の打ち合わせでもあるのかな?と思ったのだが、3人はまったく会話をする気配がない。
まったく言葉を交わすことなく、ただたんに、窮屈そうに座っているだけなのである。
明らかに他の席が空いているのだから、ちょっと融通を利かせてばらけて座ればいいのに、と思うのだが、ずーっと律儀に3人並んで座っていて、誰も席を動こうとしない。
こっちからすれば、車両のこの部分だけ、人口密度が高いのだ。つまり、感染の確率が高くなっているのである。まったく、迷惑な話である。
どうしてこんなふうになっちゃうのだろう?
僕が新幹線に乗っているとき、いつも思うことなのだが、同じ会社の人間の何人かが出張のために新幹線に乗っている光景をよく見かけることがある。
すると決まって、彼らは隣同士の席を取ったり、4人とか6人の場合は、席をボックスにしたりして、座っているのである。
家族や友人と旅行に行くならばそれは当然だが、仕事で同僚と出張するときに、新幹線で隣同士の席に座るというのは、僕にとって死ぬほど耐えがたい。往復の移動くらいは1人にしてくれよ、と思う。
だが、多くのサラリーマンたちは、おそらくそれを苦としないのである。
この背景には、この国の社会に宿る同調圧力が存在すると、僕は仮説を立てているのだが、いま、僕の横で3列シートに並んで座っている作業服の男たちも、その同調圧力に慣らされた結果、「空いているので席を別々に座る」という融通が利かなくなっているのではないだろうか。
考えすぎか?もちろん、こんなことを考えるのは、その人たちにとって「よけいなお世話」なのかも知れない。
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コメント
100日後になにやら、とかという漫画が知らぬ前に流行っていたらしい。
未見だが、まだ〆切まで100日もあるや、と考えるのではなく、100日後を意識して今を生きよ、という教訓のようだ。
例えば、この金曜日に鬼瓦さんの住んでいた街まで同僚の引っ越し手伝いをしたが、
そのあとおいしい韓国料理屋に寄って、BS半島で遊んで帰るはずが、強風とレンタカーの返却時間の関係で、その日にとんぼがえり。高速道を往復1146キロをひた走るはめになった。
後先をよく考えないから、このようなことが起こるのである。
だから、19席後に終わる講談ばかり見て、1か月前に終わるはずの原稿をため込んではいけないのである。
ま、かくゆう私めも、5年後に公開されるブログ記事しか書いてないけど。
投稿: 2日後に反省するこぶぎ | 2020年3月22日 (日) 13時05分