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比喩が合っていないかもしれない話

いまは引退してしまった芸人・上岡龍太郎が、むかしこんな話をしていた。

若い者たちとそば屋に行くとき、いつも悩むことがあるという。

当然、その場の支払いは上岡龍太郎が全部することになっている。若い者たちも当然、上岡龍太郎にごちそうになることは心得ている。

このとき、そば屋で何を注文するか?

もし上岡龍太郎が、

「ざるそば」

と真っ先に注文したら、若い連中たちは、本当は天ぷらそばが食べたいかもしれないのにもかかわらず、遠慮してざるそばよりも高いものは注文できなくなるだろう。

もちろん、そんなことをおかまいなしに高いものを注文するやつもいるかもしれないが、まあそれは置いといて。

だから上岡龍太郎は、(本当はざるそばが食べたいのだがなあ)と思っていても、天ぷらそばを注文したりするのだという。

そうすれば、若い者たちも気兼ねなく、天ぷらそばを注文することができるからだ。

「俺はざるそばだけど、君たちは好きなものを注文していいぞ」

と言えばいいのかもしれないが、それでも若い者たちは、遠慮する可能性だってある。いわゆる「忖度」というやつである。

ま、似たようなことは、社会人ならば、多かれ少なかれ経験していることではないだろうか。

なぜこんな話を思い出したかというと、新型コロナウィルスの対策で自粛要請をするのと引き換えに一律に10万円の給付金を支給する、と政府が決定したことに関するニュースを見たからである。

一律に10万円支給するまではまあよい。

問題は、閣僚や与党が「10万円の受け取りを辞退する」と、高らかに表明したことだ。

一見、美談のように聞こえるが、はたしてそうだろうか。

そしたらあーた、ドラッグストア協会という業界団体の幹部54人も、「10万円の受け取りを辞退する」という声明を出したのだ。

10万円受け取り辞退の連鎖は、この先も続くのだろうか?

もしそうなったら、恐いのは、「なんでおまえらは辞退しないんだ?」と文句を言うやつが出てくることだ。だってこの国は、同調圧力の国だから。

上の方の者が辞退を表明する、ということは、「俺はざるそばにするけど、君たちはどうする?」と言っていることと同じなのだ。

「上岡師匠がざるそばなんだから、(ごちそうになる)おまえらもざるそばを注文しろよ!」

という圧力と、どこがどう違うのだろう?

天ぷらそばを注文した上で、「僕は天ぷらが胃にもたれるから、もしよかったら君ら食べてくれ」というべきじゃないのか?

…というか、この比喩は合っているのか?自分で書いていてナンダカワカラナイ。

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コメント

そもそも「我々は収入減ってないんで対象外です(現場の地方公務員は一応除く)」と最初に言っておけばいいだけの話で・・・。

まぁ裸の王様の化けの皮が剥がれただけのような気がしますが。

投稿: 江戸川 | 2020年4月22日 (水) 21時55分

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