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1勝1敗

4月16日(木)

今日もまた、自宅から電車とバスを乗り継いで1時間半ほどかかる病院に行く。昨日の検査の結果を聞きに行くのである。

昨日と同じように、病院の入り口の前にテントがあり、そこで体温を測らなければならない。

「36度4分ですね。ではどうぞ」

平熱だったので、無事に病院に入ることができた。

しかし考えてみれば不思議である。病院は具合の悪い人が行くところなのに、平熱だと病院に入ることができて、熱があると入ることができないというのは、これ如何に。つまりそれほど、いまの状況が異常事態だということである。

昨日は、午後の遅くに病院に着いたので、病院はガラガラだったのだが、今日は、お昼の12時に診察の予約をしていた。

ふだんだと、12時頃のこの病院の中は、外来診察の患者でごった返している。待合室の椅子なんかギュウギュウ詰めである。社会的距離なんてあったもんじゃない。ところが今日、待合のスペースに行くと…、

ガラガラである!

どういうこっちゃ???

ふだんいるはずの患者さんは、どこへ行っちゃったのか???

まさか、ふだん来ている患者の多くは、不要不急の患者だったんだろうか???

まことに不思議な光景であった。

桂文珍師匠の「老婆の休日」という新作落語だったかな。病院の待合室でお年寄りたちが、

「今日、。。さん来てはりまへんな」

「具合悪いみたいでっせ」

という会話をしているくだりがあったことを思い出した。

それはともかく、検査の結果は、ひとまず問題ないようだった。

だが、先週の結果がアレだったので、1勝1敗というところか。「一進一退」というほうがふさわしいかもしれない。

いつもは病院に行くのも憂鬱だが、久しぶりに外出ができるので、体調がよくなくても、どことなく気持ちが晴れやかになる。

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