法定12か月点検
5月9日(土)
なーんにも書くことがない。
今日は久しぶりに一人で外出した。自家用車の「法定12か月点検」のため、車を買った販売店に行ったのである。
予約した時間に行くと、お店の中に通され、点検の間、そこで待つことになる。
いつも思うのだが、新車の販売店の中は、明るくて、天井も高く、広々としている。テーブルも広いし、テーブルとテーブルとの間もゆったりとあいている。商談に使うから、あんまり他のお客さんに内容が聞かれないように、テーブルの間隔を広めにとっているのだろう。
4人掛けのテーブルを独り占めにして座る。いつもは、「お飲み物はいかがですか?」と、待っている間にコーヒーなんぞを持ってきてくれる。
今回は新型コロナウィルス感染拡大防止対策として、入り口にペットボトルの飲み物が置いてあり、それを自由にとって着席するという方法がとられていた。
「点検に少しお時間をいただくのですが、よろしいでしょうか」
「どうぞどうぞ。かまいません」
なんなら長めに点検してもらってもいいですよ、と途中まで出かかったが、さすがに言わなかった。
なにしろ居心地がいいのである。繁華街にあるチェーン店のコーヒーショップなどは、小さいテーブルに椅子がギュウギュウに並べられていて、狭くっていけない。そんなのにくらべると、はるかにここは開放的な空間なのである。
(こういうところだったら、本を読むのも、原稿を書くのもはかどるだろうなあ…)
実際、そうなのである。
(もう、ここの子になっちゃおうかなあ)
というくらい、居心地がいいのだ。
だが残念ながら、ここに来る機会は、定期点検のときか、車検のときくらいである。年に1回とか2回くらい。しかも、点検が終わり、会計を済ませると、すぐに追い出される。追い出される、というのは語弊があるが、「お客様のお帰りでーす」とか言って、担当者の先導により建物を出て車まで連れて行かれ、車に乗ると「オーライオーライ」とか言って、道路まで先導され、見送られるのだ。
「あのう…居心地がいいんで、もうちょっとここに居たいんですが」
とは、口が裂けても言えない雰囲気である。
あの…、やっぱり、点検とか車検とか商談とか、用事があるときしか販売店には行けないんですよね。
用事もないのに行って、日がな一日過ごす、なんてことをしては、いけないんですよね。
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