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ハリウッド版ゴジラ

6月20日(土)

地上波放送で、2014年に公開されたハリウッド版「GODZILLA ゴジラ 」が放送されていたので観てみた。劇場では観ていないので、これが初観賞である。

ただし、ちゃんと観ていたわけではなく、途中でお風呂に入ったりしたので、かなり失礼な鑑賞の仕方である。

前にも書いたかもしれないが、僕は年齢的に、ゴジラシリーズをリアルタイムで観て熱狂した世代ではなく、ちょうど狭間の世代なので、実はあんまりゴジラに対する熱量がそれほど高くない。

放送を見終わった後、町山智浩さんが以前にTBSラジオ「たまむすび」で解説していた回と、ライムスター宇多丸さんが「タマフル」で解説していた回を聴きくらべてみたのだが、町山さんは大絶賛だったのに対し、宇多丸さんは是々非々という立場だった。

で、僕の感想は、宇多丸さんの方に近い。これはたぶん世代的な問題が関係していて、町山さんは少年時代にゴジラにどハマりしていた世代であるのに対し、僕とほぼ同い年の宇多丸さんは、本人も告白しているように、少年時代にはそこまでどハマりしていなかったことが関係しているのだろう。

1998年のハリウッド版ゴジラはまったく別物と考えるとして、2014年のハリウッド版ゴジラは、東宝映画のゴジラに対するリスペクトが感じられる映画になっている。また、渡辺謙が演じる芹沢博士の父が、広島の原爆で犠牲になったという台詞が劇中にある。とってつけたような設定だが、ハリウッド映画で広島の原爆に言及するのは、これがギリギリの線だったのだろうか。

怪獣のシーンはたしかに圧巻だったが、人間ドラマの場面が、個人的にはあまり受けつけなかった。ハリウッド映画、とくにパニック映画にありがちな、何でもかんでも「家族愛」とか「根性論」に落とし込んでゆくドラマ展開が、どうも苦手である。ああいう展開にする、というのは、ハリウッド映画の定石なんだろうか。

宇多丸さんは、平成ガメラシリーズとの類似性を指摘していた。僕は平成ガメラシリーズをまったく観たことがないのだが、金子修介さんが監督しているし、宇多丸さんが絶賛していたので、いつか観てみなければならないだろう。

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コメント

私も「ハリウッド版ゴジラ2014」と「平成ガメラシリーズ」は類似性があると思います。
よく、リスペクトとかオマージュと言われます。
しかし、安易に使うべき表現ではないと思います。

本家のシーンや設定の真髄まで理解した人が製作した作品でなければ、薄っぺらいだけの駄作になる。

私はそう思います。
決して「ハリウッド版ゴジラ2014」を駄作だと言っているわけではないですが、
「焦らし過ぎ」
「次そうじゃないだろっていうシーン切り替え」
「巨大生物複数暴れてんのにゴジラに攻撃しなくていいの?米軍」
等々作品自体の作りの浅さが目に余る。

平成ガメラのガメラは自衛隊にめちゃくちゃ攻撃されてたし。

生物としての怪獣は人類のことなんて気にしてない。
「ゴジラVSビオランテ」のキャッチコピー
「勝った方が人類最大の敵になる」
は秀逸だと思う。

投稿: 江戸川 | 2020年6月23日 (火) 11時23分

「ゴジラVSビオランテ」も観ておかなければいけないなあ。

投稿: onigawaragonzou | 2020年6月29日 (月) 22時52分

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