« まだまだ焼け石に水 | トップページ | 話術の真骨頂 »

永遠のラジオDJ

6月26日(金)

TBSテレビの金曜ドラマの新番組が始まるというので、観ることにした。

もう最近は、ドラマのタイトルが覚えらんない。何というタイトルのドラマなんだろうと思って調べてみたら、「MIU404」だった。

…といわれても、タイトルの意味すらわからない。もうこうなると、完全なおじいちゃんだな。副題が「機動捜査隊」とあったので、刑事ドラマだということがわかる。しかもいわゆるバディもの。

「機動捜査隊」といえば、テレビ朝日の「特捜最前線」の前身番組(というか「特捜最前線」が後身番組なのだが)の「特別機動捜査隊」が有名であるが、まあ若い人は知るまい。僕だって観たことがない。

ふだん、ドラマなんかすすんで観ようとは思わないのだが、このドラマを観たかった理由は、星野源や綾野剛が主演だったからではない。

第1回のゲスト俳優として平野文さんが出ていたからである!

ちょっと前に、TBSラジオ「伊集院光とラジオと」で、平野文さんがゲストで出ていた。そのときに、このドラマの第1回にゲスト出演します、という告知をしていたので、「これは観なければ!」と思ったわけである。

平野文さんといえば、たぶんほとんどの人が「うる星やつら」のラムちゃんの声優として認識しているだろう。

だが僕は残念ながら、「うる星やつら」のアニメを観たことがない。もちろん、ラムちゃんの声が平野文さんである、ということは知っている。

僕の中では、平野文さんは、憧れのラジオDJなのである。

前にも書いたが、小学校の頃、僕がよく聴いていたNHKのラジオ番組に、平野文さんが出演していた。小学生の僕にとって、平野文さんは「ラジオのおねえさん」だったのである。

文化放送の「走れ歌謡曲」という、深夜3時から5時まで、長距離トラックの運転手さんしか聴かないような時間帯の番組にも、平野文さんはDJをしていたと記憶する。さすがにそれを頻繁に聴くことはできなかったが、何とかがんばって深夜3時まで起きていて、オープニングだけ聴いてから寝たことが、何回かある。小学生の時ですよ!

僕がラジオを聴いていた頃とほぼ同じくらいだったか、アニメ「うる星やつら」が始まって、すげえブレイクしたのだが、僕はなぜかアニメを観ることはなかった。あくまでもラジオDJとしての平野文さんが好きだったからだろう。

その後、平野文さんは、築地の魚河岸のところに嫁いで「魚河岸の女房」になってしまい、そのまま遠ざかってしまったのであった。

で、先日、「伊集院光とラジオと」で、久しぶりに平野文さんのトークを聴いて、

「声、全然変わってねえ~!」

と、たいへんビックリしたのである。伊集院光氏との丁々発止のやりとりも、僕が小学生の時にラジオ番組で聴いた頃の印象とまったく変わっていない!

で、僕はとたんに、小学生の頃の自分に戻ったのであった。

これはドラマを観なければならない!となったわけである。

どんな役で出演されるのだろうか、と、まったく知らずに観ていると、孫娘のためにプレゼントを買った帰り道、歩道を歩いていたら、横をものすごいスピードで自動車が走り去っていくことにビックリして、思わず転倒してしまったおばあちゃん、という役だった。

えええぇぇっ!!!平野文さんがおばあちゃん!!??

僕はビックリしたが、たしかに声は平野文さんである。

考えてみれば、僕よりも15歳も年上なのだ。おばあちゃんの役をやって、何ら不思議ではない。

たとえおばあちゃんの役を演じていても、僕にとっては、小学生の頃と変わらず、永遠のラジオDJである。

ラジオ番組、またやってくれないかなあ。

|

« まだまだ焼け石に水 | トップページ | 話術の真骨頂 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« まだまだ焼け石に水 | トップページ | 話術の真骨頂 »