気分は低空飛行
7月12日(日)
昨日、オンライン懇親会をキャンセルした本当の理由は、2歳3か月になる娘の機嫌が悪かったからである。機嫌が悪いというのは、体調が悪いということである。
7月1日から保育園にこれまで通り週5日通うことになり、多くのお友だちと接する機会が増えたせいか、「鼻水」が復活した。
不思議なもので、登園自粛中は、お友だちとも会わず、家にこもりきりだったので、鼻水が出るなんてことはなかった。それが、保育園に通い出してから、とたんに鼻水が出るようになったのである。保育園から、いかにいろいろな菌やウィルスをもらってくるかということがよくわかる。
あと、夏になると、汗をかいてあせもができるので、それで体中がかゆくなる。娘はひたすら背中や脇腹などをかいて、「かいかい」「かいーの」といってべそをかく。
鼻水と体のかゆさで、寝つかれずに泣いてばかりいるのである。
それをなだめすかして寝かしつけるのには、相当な体力がいる。それにもともと、僕自身の体調も悪くて、とても、オンライン懇親会どころではないのだ。
今日はさらに悪化したようで、鼻水に加えて、咳もこんこんとし出した。
時期が時期だけに心配ではある。おりしも昨日と今日のニュースで、都内のある区の保育園で、園児22名と保育士2名が新型コロナウィルスに感染したと報じていて、とても他人事とは思えない。
明日の朝一番に、娘を小児科に連れて行こうと思っているのだが、僕自身の体調も低空飛行で、明日の午後から2泊3日で隔離生活に入ることになっている。娘を小児科で診察してもらったあと、薬をもらい、娘を保育園に預けて、僕自身が都内某所に移動して隔離生活に入る、といったふうに、うまくいけばいいのだが、というか、僕自身の隔離生活もうまくいけばいいのだが、はたしてそううまくいくかどうか、わからない。
今日も娘の寝つきが悪いので、徹夜を覚悟して、
「テレビでも見よっ!」
と、録画していた市川崑監督の「病院坂の首縊りの家」を見ることにした。いつも見ているアニメ映画だとますます眠れなくなってしまうのではないかと思ったので、内容が難解な劇映画を見ることにしたのである。
ご存じのように、おどろおどろしいシーンが満載の映画で、生首が天井からぶらーんと垂れ下がっている場面では、思わずびくっとなって、いったん布団に潜り込んでしまった。
それでも、その続きが気になったらしく、起き上がってきて、部屋の壁の影に隠れて、市原悦子の「家政婦は見た!」みたいに、顔を半分のぞかせて、テレビに見入っていた。
不思議なもので、そのときばかりは、鼻水も咳もピタッと止んだのである。息をのむとは、こういうことなのだろう。
そのうちに飽きちゃって、抱っこしているうちに眠ってくれたのだが、この寝かせ方がはたしてよかったのか悪かったのか、よくわからない。
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