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千本だっことようかいかいかい

8月9日(日)

例によって、夜は、2歳4か月の娘をいかに寝かしつけるかで、死闘が繰り広げられる。

朝から働きづめの妻は、早々と寝落ちしてしまうので、寝付きが悪い娘は、別室で部屋の明かりを消して息を潜めている僕のところにやってきて、

「だっこして」

という。娘も、僕が寝ていないことを知っているのだ。

そのたびに12㎏以上の娘をだっこして歩き回るのだが、今日は、ハナっから寝る気配がない。

だっこの間じゅう、僕の顔をつねったりめがねをいじったりして、もう完全に寝る気がない。

それが飽きてくると、

「ねんねする」

という。ねんねするから、だっこをやめて布団に寝かせてくれ、というのだ。

いやいやいや、おまえ、絶対寝ないだろ!と思いながらも、何度も「ねんねする」というので、

「絶対ねんねする?」

と聞くと、

「ぜったいねんねする」

と答える。たぶん、「絶対」の意味をわかっていないのだろう。

「もうだっこしないからね」

「うん」

そうやって布団に寝かせて、僕は別室に戻る。

すると数分後、娘がやってきて、

「だっこして」

という。ほら、またやってきた。

僕はまた、寝る気のまったくない娘をだっこして、娘がだっこに飽きて、

「ねんねする」

というと、

「絶対ねんねする?」

「ぜったいねんねする」

と確認をとって、布団に寝かせる。

するとまた数分後、

「だっこして」

この繰り返しが、そうねえ、1時間半くらい続く。

「縦だっこ」だから眠れないのだろうか、と、お姫様だっこも試してみたりするのだが、寝ないときはどんなだっこの仕方でも全然寝ないのだ。

だが1時間半くらいこれを繰り返すと、さすがに娘も眠くなってくる。

すると今度は、背中がかゆくなるみたいで、

「かいかい、かいかい、うぇーん」

と、背中をかいてくれと泣きついてくる。

あせもがあるわけではないのだが、それでも汗をかくので、背中がかゆくなってくるらしい。

最近気がついたのだが、

「かいかい、かいかい」

と騒ぎ出すと、眠くなり始めた証拠である。

僕が背中をかくまで泣き止まない。仕方がないので、背中をガリガリかいてやると、少しおとなしくなる。

もう大丈夫かな、と思って、かくのをやめると、

「かいかい、かいかい」

とまた騒ぎ出す。で、また背中をガリガリかいてやると、おとなしくなるので、かくのをやめると、

「かいかい、かいかい」

とまた騒ぎ出す。

なんだ、センサーみたいなもんがついているのか?あるいは妖怪「かいかい」か?

ずっと背中をかき続け、眠りが深くなったな、と思ったところで、かくのをやめると、その後は騒ぐことなく、ぐっすりと眠る。

やれやれである。

そんなわけで、「かいかい」と言い出したときは眠いときだ、ということが最近わかってきた。人間、眠くなると体温が上がり、体温が上がると体がかゆくなる、それゆえに、眠くなると体がかゆくなるのではないかと、僕は仮説を立てている。

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