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こんなモギ裁判はイヤだ!

むかし、「鶴瓶・上岡パペポTV」という番組で、上岡龍太郎がこんなことを言っていた。いまでもはっきり覚えているのだが。

ある番組で、Sという芸能レポーターがゲストにやってきた。司会の上岡は、そのSという芸能レポーターのことが大嫌いで、

「おまえなんかアホじゃ!」

と番組内でさんざん罵倒したところ、のちにSという芸能レポーターが名誉毀損で上岡龍太郎を訴える、と言い出した。

その話を聞いた鶴瓶が、

「で、師匠、訴えられたらどないしはりまんの?」

と聞いたら、上岡が、

「法廷でアホの証明をせなあかん」

と言った。その答えに僕は爆笑してしまった。上岡さんらしい。

それで思いついたのだが、前の職場で毎年行われる恒例のイベント、モギ裁判で、こんな裁判はどうだろう?

誰かがTwitterで、ある芸人のことを「おもろない」と書いて、それがまたたく間に拡散した。

それを知ったその芸人が、「おもろない」と言われるのは名誉毀損だ、いわれのない中傷だ!と、法的手段に訴えることにした。

争点は、「その芸人はおもしろいか、おもしろくないか」である。

原告側の芸人は、裁判官の前で、いろいろなネタを披露するのだが、裁判官はおろか、傍聴席の人たちもピクリとも笑わない。

証人として、芸人仲間たちが次々と法廷に立つ。

「おもろい」「おもろない」の立場から、それぞれの芸人たちが次々とエピソードトークを始める。

その芸人本人よりも、証人たちのエピソードトークのほうがはるかにおもしろく、裁判官や傍聴席を爆笑の渦に巻き込む。

ところが本人が笑わそうとすると、誰もピクリとも笑わない。

さて、この芸人は「おもろい」のか?「おもろないのか」?

注目の判決は?

…みたいなモギ裁判はどうだろう?

やっぱりダメかな。

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コメント

難しいですね。
刑事事件は無理でしょうか・・・。
「当事者間の具体的な権利義務ないし法律関係の存否に関する紛争であって、法律を適用することによって終局的な解決をすることができるもの」
に該当するかしないか・・・。
面白いか面白くないかは法律で解決できるものではないが、面白くないと言われることで本人の生活に著しい障害が生じるかどうか・・・。
民事だったら爆笑法廷もあり得るかも。

投稿: 江戸川 | 2020年8月27日 (木) 20時26分

「四畳半襖の下張裁判」とか「『愛のコリーダ』裁判」とかに近いのかなあ。

投稿: onigawaragonzou | 2020年8月30日 (日) 01時24分

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