かなり密な七五三
11月8日(日)
娘が、数え年三歳なので、七五三のお参りに行くことになった。僕が45年前に七五三の参拝をした神社である。
娘は、妻が七五三のときに着た着物を着るために、朝、妻の実家に行って、着付けをしてもらった。
「お姫さまになったよ」
と娘が言ったのは、最近、高畑勲監督の映画「かぐや姫の物語」を見た影響だろう。
色鮮やかな着物で、たしかにお人形のようにかわいいのだが、身体のあちこちががんじがらめにしばられているような窮屈な感じがして、しかも履き慣れない草履が、歩きにくそうだった。お姫さまになったうれしさと、窮屈そうな感じが、心なしか娘の表情に表れているような気がした。その表情が、なんとなく「かぐや姫」とダブるのである。
午前11時少し前に神社に到着すると、七五三の参拝客で境内がごった返している。
参拝受付のところで名前を書き、初穂料を納め、お札を受け取って、決められた場所に並ぶようにと言われたので向かったが、長蛇の列である。
おまけに、神前結婚式をしているグループもあり、拝殿の前はかなり密なことになっている。
10分以上並んで、ようやく順番がまわってきた。
通常だと、拝殿に上がって、拝殿の中で祈祷を受けるのだと思うが、おそらくコロナ対策なのだろう。拝殿と本殿の間にある、屋外の空間で祈祷を受けることとなった。それでもかなりの密である。
途中、神官が祝詞で、
「○○市、誰々の某々、三歳(みとせ)」
と、祈祷の対象となる子どもたちの名前を一人ひとり読み上げるのだが、聞いてると、けっこう遠くから来ている人も多くてびっくりした。うちはまだ、近い方である。
祈祷は10分ほどで終わり、再び拝殿の前の空間に戻り、写真を撮ることにする。
娘はすっかり疲れてしまったのか、目がうつろである。着慣れない着物や、履き慣れない草履のせいなのかもしれない。それでも写真を撮るときは、文句一つ言わずポーズをとっていた。
神社の滞在時間は1時間ほどで、車で僕の実家に向かい、そこで昼食を食べることになった。
着物から普段着に着替えた娘は、とたんに元気になった。反対に、僕や妻はあまりに疲れてしまい、昼食後に昼寝をしてしまった。七五三には、体力が必要だ。
次は七歳になったときか。
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コメント
なんと!もう七五三なんですね。
子どもの晴れ姿は本人も家族も嬉しいものですよね。
健やかなご成長、おめでとうございます。
しかし、日本の風習は数え年なので要注意ですね…うちは男児なので七五三は1回ですが親が忘れそうでオソロシイです。
そんなことがあるか、と思われそうですが、実際「お宮参り」を忘れてやらなかったくらいなので…
投稿: もりもり | 2020年11月 9日 (月) 10時58分
うちの姪も、7歳の時に七五三をやらなかったので、8歳になった今年に、娘とセットでやりました。たしかにこういうことって、忘れてしまいそうですよね。
投稿: onigawaragonzou | 2020年11月10日 (火) 23時49分