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生きていれば、きっとこんなことも起こるだろう

12月9日(水)

タイトルは、大林宣彦監督の映画「あした」が公開されたときのキャッチコピー「愛していれば、きっとこんなことも起こるだろう」の捩りである。映画「あした」は、大林監督にしてはめずらしいウェルメイドな群像劇だった。

そんなことはともかく。

仕事のストレスはたまる一方で、精神的にはなかなかキツい状況である。ハードル競走のような連日の会議をいかにして倒さずに走り抜けるか、とか、日々、矢のように降ってくる大小のトラブルをどうやって乗り切るか、と、そんなことばかりやっている。おかげで出勤するのがすっかり憂鬱になってしまった。

しかし人生、悪いことばかりではない。

今日の夕方、愛聴しているラジオ番組をリアルタイムで聴いていたら、昨日僕が番組宛てに出したメールが、またまた読まれた!しかも今回もまた実名である!

敬愛するラジオパーソナリティーが昨日の番組でうちの職場のイベントについて紹介してくれたことへの、お礼のメールを出したのである。

まさか2日続けて、うちの職場のイベントのことを取り上げてくれるなんてことはないよな。だってこの番組は、ほかに取り上げるべき話題が山ほどあるのだもの。

…と思っていたら、ご丁寧に僕のメールの全文を紹介してくれて、しかもそれに対する共感と絶賛のコメントをいただいたのである。

こちらの思いを全面的に受け止めてくれ、しかもその趣旨をリスナーに向けてさらに発信してくれたことが、何より嬉しい。

やっぱり一流の表現者というのはすごいね。僕の拙いメールの内容を、これほどまでに深く広く伝えてくれるのだから。

ここまで僕の気持ちの本質の部分をとらえてくれる人は、なかなかいない。同い年だし、もしどこかで出会っていたら、意気投合して無二の親友になっていたかも知れない、と、そう一方的に勘違いさせるほど、ありがたいコメントだった。ま、そう思わせてくれるからこそ、一流の表現者なのだろうけど。

僕の中では、これで大満足。「祭りは終わった」。

一流の表現者、といえば、もう一つ、嬉しいことがあった。

このブログでも何度か書いたことがあるが、ミュージシャンで文筆家の寺尾紗穂さん。以前、ある本で一緒にお仕事をしたことがあるのだが、面識はない。

僕は寺尾紗穂さんの音楽はもちろん、文章も大好きなのだが、やはりその本で一緒にお仕事をした若い友人が、寺尾紗穂さんのライブのお手伝いをすることになった、という連絡をもらった。

なぜわざわざそんな連絡をくれたのかというと、僕が寺尾紗穂さんの文章が好きだということを知っていて、ちょうどライブをお手伝いするという機会に、寺尾紗穂さんの本に僕宛てのサインをもらってくれる、というのだ。

これまた願ってもないことなので、お言葉に甘えてお願いすることにした。

そして今日。ライブの日。僕が大好きな『彗星の孤独』という本に、サインを書いてもらいましたと、連絡をいただいた。近いうちに仕事で会う予定なので、そのときに受け取ることになるだろう。

敬愛するラジオパーソナリティーと、敬愛するミュージシャン兼文筆家。

どちらもお会いしたことはないが、僕が憧れる一流の表現者である。

その二人から、同じ日に、僕宛てのメッセージをいただく。

「生きていたら、きっとこんなことも起こるだろう」というタイトルの意味は、そういうことである。

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