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年賀状会議2020

12月31日(金)

1年の終わりでいちばん憂鬱なことと言えば、年賀状を作成することである。このブログで何度も書いてきた

大晦日になって、ようやく年賀状を作成する時間をとることができた。というか、ほかにやることはたくさんあるのだけれど、年を越す前になんとか仕上げなければ、年を越してしまったら一気にやる気が失せてしまうので、憂鬱だが重い腰を上げて年賀状を作らなければならないのである。

手順としては、まず、裏面のデザインである。子どもが生まれてからは、子どもの写真を中心に2~3枚ほどレイアウトしなければならない。まずはその写真選びから「年賀状会議」が始まる。

写真選びが決まったら、次は裏面全体のデザインを考える。といっても、だいたいは過去に作った年賀状のレイアウトを踏襲する。今回は、「2017年元旦用」のレイアウトをほぼそのまま踏襲することにした。

レイアウトが確定すると、今度は、裏面の印刷に取りかかる。毎年、200枚ていどを、インクジェットのプリンターでプリントアウトする。

裏面の印刷が終わったら、今度は、送付先の吟味である。送付先の名簿はもちろんあるのだが、これを今年の年賀状と照らし合わせ、住所変更がないかをチェックする。あとは、今年もらった喪中はがきと照らし合わせたり、名簿にはあっても年賀状をもらっていない人がいないかをチェックしたりして、送付先を確定していく。ここ最近はなるべく減らす方向で送付先を決めていて、今年はどうやら160通ていどにおさまりそうである。

このときに、今年もらった(つまり1年ほど前にもらった)年賀状を一つ一つじっくり見ていくことになるのだが、もうほとんどの人が、年賀状だけのやりとりしかない。この先も会う予定がないだろうと思われる人ばかりである。なかには苦手な人も含まれる。いっそ出すのをやめてしまいたいと思うのだが、それでも100人のうち2~3人くらいは、後の仕事につながったりすることもあるので、やはりやめることができない。

送付先が確定したら、宛名面の印刷である。住所録の中から確定した送付先にチェックをすると、最終的な送付数がわかる。ここ最近はなるべく減らす方向で送付先を決めていることもあり、今年はどうやら160通ていどにおさまりそうである。

使っている年賀状ソフトが不安定なせいなのか、宛名面の印刷がなかなかうまくいかない。同じ人が2度印刷されてしまうことがある。途中で気がついて、10枚ほど年賀状は無駄になってしまった。もし気がつかなかったら、同じ人に2枚の年賀状を送ってしまったことだろう。

かくして、160枚以上の印刷が終わる。時間にして半日ほどの作業である。ここまでは純然たる機械作業であり、一人ひとりに対する思いだとか、懐かしい気持ちに浸るという時間的・精神的な余裕がまったくない。印刷が終わったらすぐに輪ゴムで束ねて、郵便ポストに投函する。

メールだのLINEだのと、世の中はこれだけデジタルが発達しているのに、どうしてこんなに手間のかかる年賀状が廃らないのだろうか?役所で紙の公文書にハンコを押すことが続いていることにも通じているように思う。よくも悪くもこの国の「紙信仰」のなせる業なのだろう。

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