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宅急便についての些細な話

12月14日(月)

年休を取って、病院に検査に行く。例によって、片道2時間かかる病院である。

年休を取ったといっても、職場からは容赦ないメールが次々と届く。提出期限がとっくに過ぎている書類を早く出せとか、海外からの思いもよらぬ連絡が突然来て対応をどうしましょう、とか、経費の使い方をどうすべきかご判断ください、とか。

こっちは薬の副作用もあってしんどいので、「明日考えます」と、問題を先送りにした。

検査が終わると、外は小雨が降っていた。それだけでもう精神的にゲンナリなのだが、(これからまたバスと電車を乗り継いで2時間かけて家に帰るのか)と考えると、余計にしんどい。

そういえば、宅急便を出さなければいけなかったんだった。カバンの中に、出版社に戻す校正を入れた封筒を入れておいたのだった。「着払い」の宅急便の伝票が入っていたので、封筒に伝票を貼って、あとはコンビニで出すだけの状態にしておいた。

病院の停留所にバスが来るまで時間があったので、100mくらい離れたところにあるコンビニまで行って、宅急便を出すことにした。

ちょっと待てよ。たしか宅急便をあつかうコンビニは、限られていたんじゃなかったかな?以前、クロネコヤマトとコンビニ業界が大げんかして、宅急便を扱わないコンビニがあったと記憶している。

あの件はどうなったのだろう?もう時間も経ったことだし、和解した可能性もあるぞ。一か八か、コンビニに行ってみよう。

…ということで、小雨の中、100mほど歩いて、コンビニに着いた。

コンビニのレジには、僕よりもはるかに年上と思われるご婦人、つまりおばちゃんがいた。

「あのう…宅急便扱ってますか?」

僕は念のため聞いてみた。

「ええ、扱ってますよ」

「そうですか」

僕は安心した。

「こちらへどうぞ」

隣のレジに誘導されると、

「郵便局に限られますよ」

とレジのおばちゃんが言う。

「郵便局?」

「ええ」

「ちょ、…ちょっと…宅急便じゃないんですか?」

「ですから、郵便局の宅急便なら扱っています」

おいおい!「宅急便」というのは、ヤマト運輸の登録商標だぞ!映画「魔女の宅急便」の公開に際しても、ヤマト運輸とスポンサー契約を締結したんだ、コンビニで働いているならそれくらいのことは…、と小一時間くらい説教したい気になったが、そうか、大部分の人は、「宅急便」をヤマト運輸の登録商標だということを知らないんだな、と思い直し、グッとこらえた。

僕は、「宅急便は扱っていますか?」と聞くべきではなく、「クロネコヤマトは扱っていますか?」と聞くべきだったのだ。

それに、そのコンビニは、もともとクロネコヤマトを扱っていないことを、あらかじめ知っておくべきだったのだ。

つまり、悪いのは全部僕の方である。

それにしても、である。

着払いだとしても、宅急便だと数枚の校正を封入した封筒を送るだけで830円もかかるのだ。これだったら、郵便で送った方が割安だったんじゃないの?

つまり、悪いのは僕ではなく、出版社ではないだろうか?

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