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炎上体験

1月22日(金)

「ひとり合宿」終了!の話を書こうと思ったが、予定変更。

少し前に、A新聞のT記者という人から、電話取材を受けたという話を書いた。

47都道府県をあげていくと、どちらかといえば終わりの方に近づかないと出てこないような県(ずいぶん失礼だな!)の、地方支局の記者で、ある話題について僕にコメントを求めてきたのだ。

電話で手短に答えたあとも、何度かメールが来た。どうも電話取材だけでは不十分だったようで、もう少し詳しく教えてほしい、ということだったので、メールに返信してお答えしたら、「記事の出稿を担当するデスクに鬼瓦様のお見立てを伝えたところ、とてもおもしろがっていました」と返事が来た。

新聞社のしくみがよくわからないのだが、記者は書いた記事がそのまま新聞に掲載されるわけではなく、記事の出稿を担当するデスクというのがいて、その人が、これは記事になるかならないかを判断して、新聞に掲載する可否を決めるということなのだろうか。なんとなく、映画やドラマでそんな場面を見たことがあるような気がする。

で、僕のコメントはそのデスクのおめがねにかなったようだったのである。

そして昨日の夜10時頃、記者からまたメールが来た。

「あす午後、配信される新聞のデジタル版で、先日と今回、お答えいただいたお話を記事中で紹介させていただく予定です。○○○本社版の夕刊にも掲載される可能性があり、そのときには掲載紙をお送りさせていただきます。」

これも知識がないのでよくわからないのだが、まずは、新聞社のデジタル版に記事が掲載され、うまくいけば、地方本社の夕刊の紙面に掲載される、ということらしい。その新聞社は全国に6箇所、本社を持っていて、その一つが○○○本社なのである。

…どうも無知がすぎるなあ。

ここから察するに、支局の記事は、まずデジタル版に載り、その中で運がよければ、地方支局版、もしくはその地方支局を管轄する地方本社版の紙面に載ることができる、ということのようだ。

まあ地味な記事だし、僕はまったく期待していなかったのだが、今日の午後、そういえばデジタル版で配信されると言っていたことを思い出し、新聞社のサイトをのぞいてみたら、はたして記事が配信されていた。

僕は、ある年代以上の人たちの郷愁を誘うようなコメントをあえて入れてみたのだが、それがそのまま記事になっていた。デスクやT記者が僕のコメントを面白がったのは、この部分だなということが、容易に想像できた。

そうしたらすぐに、高校の後輩からメッセージが来た。

「Yahoo!ニュースに出てましたよ!ニュースのタイトルだけ見て、『あれ、これって鬼瓦先輩の本にあったよな』と思いだし、読み始めてみたら、なんと最後に名前まで登場とは!それにしてもタイトルだけ見て引っかかるとは、自分が思っていたより先輩の本のことをちゃんと覚えていたんですね」

なんと、Yahoo!ニュースがその記事を引用していたというのである。その後輩はさらに続けた。

「いやー、在宅勤務なので最後の会議が終わってちょっとYahoo!ニュースをチェックしていたら国内ニュースのコメントランキングを流し見をして発見しました。私が見たときは25位でした。」

言われるがままにYahoo!ニュースを見てみると、たしかに、かなり上位の方に記事が掲載されている!まさか自分の名前がYahoo!ニュースに出るとはねえ。

でもなあ。Yahoo!ニュースって、たしかコメント欄があって、そのコメント欄がけっこう荒れてたりしたんじゃなかったっけ?

おそるおそるコメント欄を見てみたら、なんと500件以上もコメントがあるではないか!(この文章を書いている時点では、750件程度)。

けっこう炎上してるんじゃないかなあ…と見てみたが、思ったほどではなかった。むしろ好意的に受け止めてくれた人が多かったような気がしたが、ただ所々に「コメントしている識者の思慮が浅い」的な、上から目線のコメントがあったりした。まあそれはこちらの能力に起因することだから仕方がない。

よくわからないけど、最終的に750件程度のコメントが書かれているということは、これが炎上ってヤツなのか?とすれば、僕にとって初めての炎上体験である!

あとで聞いたら、最終的には全国版の夕刊の紙面に記事が載ったそうである。僕は新聞を取っていないので、すぐには確かめられなかったが。

最初はT記者に「一応コメントをうかがいますが、記事になるかどうかわかりません」的なことを言われたのだが、それがまさかこんなことになるとはねえ。

そういえば、15年くらい前のことを思い出す。「前の職場」にいたころのことである。

M新聞のある地方支局の記者からコメントを求められて答えたことがあった。そのときもやはり地味な話題だったから、地方版に小さく載るのがせいぜいかなあと思っていたら、その記者の押しの強さと筆力のおかげか、なんと全国版の夕刊に記事が掲載され、僕自身もビックリしたのであった。たしかそのすぐあとくらいに、その記者は本社に栄転したと聞いた。今回も、そのケースとよく似ている。

ということは、今回のT記者も、この記事がきっかけで地方支局から本社栄転、なんてことにはならないだろうか。僕はそれを望むばかりである。

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コメント

ぎんぎんにヒーターつけて
ふぶきのひはへやに
こもってばかりいる
ぶんざいなので
きょうはスキーを
かついででかけ
たかったのに
みかんでもたべるか

投稿: 🐢 | 2021年1月23日 (土) 14時50分

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