くろいおひげのこあらさん
唯一の楽しみ(こればっかりだな)は、NHK-BSPで放映している「名探偵ポアロ」を見ることである。最近は、ドラマはこれしか見ていない。
2歳10か月になるうちの娘もお気に入りで、「くろいおひげのこあらさん」と言っている。「ポアロ」とは言えずに、「コアラ」である。
ポアロとジャップ警部との関係が、毎日放送版「横溝正史シリーズ」でいうところの、金田一耕助(古谷一行)と日和警部(長門勇)との関係を連想させる。ドラマの作りもどことなくコミカルで、余韻を残して終わるところが、日本人の好みに合うんじゃないだろうか。刑事コロンボも大好きだが、コロンボの場合は、余韻なくスパッと終わる。それもまたよい。
金田一といえば、つい最近見た「ポアロのクリスマス」という回は、トリックがなんとなく「本陣殺人事件」を連想させる。
ついでに心覚えのために書いておくと、「スズメバチの巣」というエピソードは、僕の記憶では「古畑任三郎」の「古い友人に会う」というエピソードによく似ているような気がする。たしかどちらも、犯罪を未然に防ぐ、という主題だったと思う。記憶に自信がないのだが、もしそうだとすると、脚本家の三谷幸喜は、古畑任三郎を書く際に、コロンボだけでなく、明らかにアガサ・クリスティの影響も受けていると思われる。
誰も指摘していないことなので、心覚えのために書いておく。
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