体調不良で休んだ日の午後
1月18日(月)
本当は、出張のため新幹線で北へ向かう予定だったのだが、緊急事態宣言が発出されたので、出張は取りやめになった。
その代わりに、職場で作業がある日だったのだが、今日は体調不良を理由に、その作業も休ませてもらうことにした。
実際、体調がすこぶる悪い。週末も、娘とお散歩に出かけた以外は、ほぼ寝て過ごした。
というか、ここ5年くらい、「今日は快調!」と思える日なんて訪れていない。
先週の「アシタノカレッジ 金曜日」は、ゲストが作家の三浦しをんさんだったのだが、
「(物書きの)プロに必要なことは、締切を守ることと、体調管理につとめること、でも私はどちらもできていない」
と言っていて、自分もまったくそのとおりだなあと思ったのだった。
以下、パーソナリティーの武田砂鉄さんと、三浦しをんさんのやりとり。
武田「依頼を何でも引き受けるのはよくない、とも書いておられますね。僕なんかわりと、どんな依頼でも、はいはいって受けちゃうんですけど、あんまり受けすぎない方がいいですか?」
三浦「お体を大切になさってください」
武田「これを断ると別の人がやると考えてしまうと、自分がやってしまいたいという欲があるんですけど、あまりよろしくないですよね…」
三浦「うん、そうですね。私もそういうふうに思ってました。でもそれをすると、身体を壊しますね」
武田「そうですよね…」
三浦「いつか身体を壊すんで、ほんと気をつけてください」
何気ない会話だが、どちらの考え方にも、激しく同意する。若い頃は砂鉄さんの考え方だったが、いまは三浦さんの考え方に近い。それでもやっぱりホイホイと依頼を受けてしまう自分がいる。
いろいろな依頼をホイホイ受けているうちに、僕のようなキャパシティーの少ない人間は、たちまちに身体を壊してしまうのである。
今年度になって、例年以上に不要不急なイベントや会合には(もちろんオンラインも含めて)顔を出さないことにしているのだが(なぜなら疲れてしまうから)、もともと、どうしてもはずせないオンラインの会議や会合が多すぎて、それだけで疲れてしまうのだ。ましてや息抜きにオンライン飲み会をしましょう、というのは、本末転倒もいいところである。
昨日の午後、たまたま「ザ・ノンフィクション」という番組を見ていたら、「シフォンケーキを売るふたり ~リヤカーを引く夫と妻の10年~」というタイトルの放送をやっていた。
IT企業に勤める夫が、会社の人間関係に悩んだあげく、うつ病になり、会社を辞めた。夫はあるきっかけから、シフォンケーキを売って生きていこう、と決意し、夫婦でシフォンケーキ屋を始める。しかし、いつまた鬱が発症するかわからない。なるべく人と会わないように、リヤカーを引いて、神出鬼没にシフォンケーキを売り歩くことを思いつく。
インタビューを受けている、その夫を見ている限りでは、ごくふつうの人に見えるし、とくにうつ病であるとは感じないのだが、不特定多数の人に会うということに、過度なストレスを感じてしまうらしい。
ある日その夫は、お店のある青梅から、池袋の販売イベント会場までリヤカーを引いていくということを決意するのだが、たくさんの人がいる都会に向かうことへのプレッシャーに押しつぶされそうになり、何度もトイレに駆け込むのである。それでも、最終的にその目的を達成した。
うつ病という病を抱えながら、僕などよりも、はるかに力強く生きている。
僕はとりあえず、組織の中で、なんとか耐えながら仕事をしているが、周りからはふつうに見えても、僕の心は病んでいないのだろうか?僕は自分自身が、わからなくなってしまった。
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コメント
コロナ禍前から感染症予防のため主に不織布マスクを常時ではないがするようにしていて、でもアトピーにて不織布がチクチクして嫌で外していたりしたわけですが、出勤直後、「今日はすこぶる調子がいいぞ」と思っていたら「大丈夫?顔色悪いよ」と言われてへこんだことがあります。
投稿: 江戸川 | 2021年1月18日 (月) 21時08分