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ドキドキ抗原検査

1月20日(水)

今日から2泊3日の「ひとり合宿」である。もう何回目だろうなあ。8回目くらいだろうか。

今回は、少し事情が違う。

緊急事態宣言下でのひとり合宿ということで、今回は直前に新型コロナウィルスの抗原検査をおこなうことになった。

正確に言えば、前回の緊急事態宣言下でも、ひとり合宿を行ったのだが、そのときはとくにそういう検査は求められていなかった。たぶん、安価で簡便な検査をすることが可能になったので、導入にふみきったのだろう。

「もし検査の結果、陽性だった場合は、ひとり合宿は中止です」

「はあ、わかりました」

と、先日言われたのだが、サァその日から、気になって気になって仕方がない。

もし検査の結果、陽性だったらどうしよう?

ひとり合宿が中止になってしまうのはやむを得ないにしても、その後、俺は隔離されるのだろうか?

家庭内感染、なんてことはないだろうか?

もし陽性だとわかったら、職場で初の陽性患者、ということになり、そうなると職場は大パニックだな。

いろいろなことが頭をよぎり、それだけで神経をすり減らしてしまう。

通勤や職場でも、よりいっそう注意深く行動するようになった。

で、当日を迎えた。

そもそも、抗原検査というのは、どんな検査なのだろう?

先日、ライムスター宇多丸さんのラジオを聞いていたら、宇多丸さんがPCR検査を受けたという話をしていた。

PCR検査の場合、検査の30分前から飲食が禁止され、検査の際には、けっこうな量の唾液を採取するらしい。検査場によっては、梅干しとかレモンなどの写真が貼ってあり、唾液が出やすい工夫がされているというのだが、梅干しやレモンの写真で、唾液の出がよくなるのだろうか。

抗原検査も唾液を採取するのだろうか?だったら唾液をためておく必要があるな、と、僕は口の中に唾液をいっぱいためて、ひとり合宿の施設に入った。

「では最初に抗原検査をしますので、2階に行ってください」

「わかりました」

2階に行くと、

「抗原検査ですね。こちらです」

といざなわれ、部屋に入る。

ドキドキしながら待っていると、検査担当者は綿棒を持ってきた。

「ちょっと失礼します。痛くありませんので」

そう言うと、鼻の穴に綿棒を入れて、さら~りさら~りと、鼻の穴の内壁のところを、こすり始めた。奥の方ではなく、出入口に近いところである。鼻の粘膜を採取しているのだろうか。

ゴリゴリ、という感じではなく、くすぐられているような印象。少しむず痒く感じたが、時間にして10秒足らず。

「終わりました」

ええええぇぇぇっ!!これだけ???

「結果は30分後に出ますので、あちらの待合スペースでお待ちください」

と指をさした先には、廊下のどん詰まりにある、薄暗い場所に、椅子が何脚か置いてあるようなスペースがあり、「抗原検査待合スペース」と立て札が立っている。

すでに先客のおじさんがひとりいて、パイプ椅子に座っている。おそらく先に検査をした人なのだろう。

ほどなくして先客のおじさんが呼ばれた。

「○×さ~ん、検査の結果、陰性でした」

と言われ、おじさんはパイプ椅子から起ち上がると、立ち去っていった。

それにしてもずいぶんとデカい声だなぁ。陽性の場合でも、あんなにデカい声で通知されるのだろうか。これでは周囲にまる聞こえではないか!

次は僕の番である。

30分ほどたって、

「鬼瓦さ~ん」と、またデカい声で呼ばれた。

「はい」この時点で、心臓はもうバクバクである。

「検査の結果…」

「……」

「陰性でした!」

おいおい、おどかすなよ。僕はホッと胸をなで下ろし、予定通りひとり合宿に入ったのであった。

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