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ILL COMMUNICATION

YouTubeで、病気の「黒帯」こと、グレート義太夫さんとダースレイダーさんが対談している動画「病気漫談 ILL COMMUNICATION」をたまたま見ていて、腹を抱えて笑ってしまった。

僕もいろいろな持病を持っていたり、大病をくぐり抜けたりしてきているので、病気や病院にまつわる苦痛や珍エピソードは、手に取るようにわかるのだ。

たけし軍団の中で唯一好きなのが、実はグレート義太夫さんなのだが、僕が若い頃から義太夫さんはかなり深刻な病気を抱えていて、この人、すぐに死んじゃうんじゃないだろうかと心配したものだが、今や還暦を過ぎて、病気漫談に磨きがかかっていて面白い。しかも今も、いろいろな病気が現在進行中で、たいへんな生活だろうなあと推察するのだが、動画の中では笑顔が絶えず、常に笑い飛ばしている印象がある。いや、しかし話を聞いてみると、お二人とも相当病気と共存しておられる。

「一生付き合わなければいけませんからね。悪い友達みたいなもんですよ」

「病院に行くことを『地元に帰る』って言ってますからね」

「ペースメーカーがリコールされたんで、昨年機種変したんですよ」「機種変って、」

「痛風の痛みの原因の分子見たことある?ガラスの破片みたいなやつ。あれが血管を突き破って神経に刺さるんだよなあ。で、レントゲン撮ったらさあ、それがはっきり見えるの。医者の先生が、義太夫さん、レントゲンで分子が見えたの、初めてですよ。それだけでかいんですよって。」

「病院食のメインディッシュが、おひたしと小松菜のごま和えだったことありますよ。小皿じゃねえか、と」

「病院食で出る魚は、塩抜きだけでなく、旨味も抜いてますよね、絶対」

みたいな会話が延々続くのである。僕も思い当たるフシが多く、そのたびに腹がよじれるほど笑ったのである。

そこで思ったんだが。

僕はオンライン飲み会が大の苦手なのだが、「ILL COMMUNICATION」だったら、楽しめるような気がする。「病気自慢」ではなく、「病気漫談」。しかしそれを健康な人とするのは難しい。僕と同じレベルの、持病を持つ人や大病の経験がある人、いまも病気と共存している人でないと、面白くない。はたして僕の身の回りに、そんな人はいるだろうか。

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