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Yahoo!ニュースの威力

2月18日(木)

定期の診察のため、自宅から車で1時間半以上かかる病院に行く。地域の拠点的な総合病院であることもあり、相変わらずたくさんの患者で待合室があふれかえり、血液検査と尿検査を早めに済ませたのにもかかわらず、診察にはそうとう待たされた。

「尿酸値が高くなってますね。食事とかお酒とかで何かありましたか?」

「いえ、ちょっとかかりつけの病院に行って薬をもらうタイミングを逸してしまって、ここ数日薬を飲んでいないのです」

身体というのは本当に正直である。お酒をやめたといっても、油断をするとすぐに尿酸値が上がる。やはり薬を飲み続けなければならないことを痛感した。

ところでこの先生、僕よりも若いのだが、いつもぶっきらぼうというか、無愛想である。僕の顔を見ずに、パソコンの画面ばかりを見ている。だが僕の命を救ってくれた先生だし、その腕は信頼しているので、僕はとくにそれを不快に思ったことはない。その先生が、おもむろにこんなことを言った。

「鬼瓦さん、先日、Yahoo!ニュースに出ていましたよね

僕は突然のことでビックリした。僕は先生に、自分の職業について話したことは一度もないのだ。

「はぁ、まぁ…」

「拝見しましたよ」

「そうでしたか」

地味なニュースだったにもかかわらず、Yahoo!ニュースの影響力の、なんと大きなことか。それと同時に、この(まるで他人に関心がないようにみえるぶっきらぼうな)先生、意外に患者のことを覚えているんだな、毎日ひっきりなしにいろいろな患者を診察しているのに、ということにも驚いた。

「じゃ、次の検査の日程を決めましょうか」

と、いつものぶっきらぼうな先生に戻った。人間はそう簡単に、心を開くわけではない。

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