3度目の緊急事態宣言
4月25日(日)
今日から、3度目の緊急事態宣言である。
…でも、緊急事態宣言になると、具体的にどうなるのかがわからないし、我々がどんな心構えをすればいいのかも、よくわからない。
今日の午前11時頃、携帯のメールアドレスに、市役所からメールが来た。
何かの折に、自分の携帯電話のメールアドレスを市役所に登録したのだと思うが、市役所からは、けっこうな頻度でメールが来る。
そのほとんどが「市内でアポ電詐欺が発生しました!注意してください」みたいな、犯罪注意報みたいな内容である。
で、今日の午前11時頃に、市役所から来たメールは、
「【新型コロナ】緊急事態宣言が発出されています。」
という件名だった。
中を開いてみると、次のように書いてあった。
「新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、東京都に緊急事態宣言が発出されています。 感染力が強い変異株も流行しています。感染拡大防止のため、日中を含めた不要不急の外出はお控えください。 一人ひとりの命を救うため、市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。」
えっ?これだけ?
端的にまとめると、
「感染拡大防止のため、日中を含めた不要不急の外出はお控えください」
ということしか言っていないぞ。
これでは、何も言っていないに等しいではないか!
これを読んだ第一印象は、「なんともやる気のない緊急事態宣言だ」ということだった。「おまえ、ほんとうにやる気あんのか?」と小一時間問い詰めたいくらいの内容の薄さである。
よくこれで、市役所の公式メッセージとして市民に出そうと思ったな。
で、気になって、このたびの緊急事態宣言では、どのような要請が出ているのか、というのを調べてみた。東京都の公式ホームページや、それをまとめたニュースサイトなどをもとにまとめると、次のようになる。以下、引用がスゴーく長くなる。
「区域:都内全域
期間:令和3年4月25日(日曜日)0時から5月11日(火曜日)24時まで
実施内容の概要:新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、人流の抑制を最優先に、以下の要請を実施
都民向け:日中も含めた不要不急の外出・移動の自粛要請 等
事業者向け:施設の使用停止の要請(休業の要請)、施設の使用制限の要請(営業時間短縮の要請)、催物(イベント等)の開催制限等
都民向けの要請:日中も含めた不要不急の外出・移動の自粛(新型インフルエンザ等対策特別措置法第45条第1項)。医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩など、生活や健康の維持のために必要な場合を除き、原則として外出しないこと等を要請。
特に、以下のことについて徹底(法第45条第1項)①20時以降の不要不急の外出自粛②混雑している場所や時間を避けて行動すること③感染対策が徹底されていない飲食店等や休業要請又は営業時間短縮の要請に応じていない飲食店等の利用を厳に控えること④不要不急の都道府県間の移動は、極力控えること
事業者向けの要請
休業要請(1000平方メートル超の施設)
・映画館、プラネタリウム、ボウリング場、スポーツクラブ、ホットヨガ、ヨガスタジオ、マージャン店、パチンコ屋、ゲームセンター、博物館、美術館、科学館、記念館、水族館、動物園、植物園、個室ビデオ店、射的場、勝馬投票券発売所、場外車券売り場
・大規模小売店、ショッピングセンター、百貨店、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、ホームセンター、家電量販店、自転車屋、本屋、衣料品店(生活必需品は除く)
・スーパー銭湯、ネイルサロン、エステティック業、リラクゼーション業(生活必需サービスは除く)
休業要請(酒類やカラオケ設備を提供する飲食店):キャバレー、ナイトクラブ、ダンスホール、スナック、バー、ダーツバー、パブなど食品衛生法の営業許可を取っている施設(提供しない場合は午後8時までの営業時間短縮を要請)
原則休業だが全国大会などでは無観客化を要請:体育館、スケート場、水泳場、屋内テニス場、柔剣道場
無観客開催を要請:劇場、観覧場、演芸場、集会場、公会堂、展示場、貸会議室、文化会館、多目的ホール、ホテルまたは旅館の集会に供する部分、テーマパーク、遊園地、野球場、ゴルフ場、陸上競技場、屋外テニス場、ゴルフ練習場、バッティング練習場
部活の自粛、オンラインの活用:幼稚園、小学校、中学校、高校、保育所、介護老人保健施設、大学
オンラインの活用:自動車教習所、学習塾
酒類提供の自粛を働きかけ:葬祭場
入場整理の働きかけ:図書館
入場整理、店舗での飲酒につながる酒類提供やカラオケ設備の使用自粛:銭湯、理容店、美容店、質屋、貸衣装店、クリーニング店など
入場整理、酒類提供やカラオケ設備使用の自粛働きかけ:マンガ喫茶、ネットカフェ」
以上、引用終わり。
なんか、スゲーわかりにくくね?
揚げ足をとろうと思えば、いくらでもとれるんだけど、たとえば、「休業要請(1000平方メートル超の施設)」のところにある「射的場」って、何?都内に1000平方メートル超の射的場って存在するのだろうか?
あと、休業要請の対象に「自転車屋」とか「本屋」が入っているけど、何でだ?
「無観客開催を要請」のところに、「ゴルフ練習場」とか「バッティング練習場」が入っているけど、そもそも観客なんているのか?
「入場整理、店舗での飲酒につながる酒類提供やカラオケ設備の使用自粛」のところにある「理容店、美容店、質屋、貸衣装店、クリーニング店」とあるのも、よくわからない。
「オンラインの活用」のところに「自動車教習所」というのは、どういう意味だろう?むかし、「通信教育で空手を習う」という定番のジョークがあったけれど、それに近いものだろうか。あるいは、自動車の運転を体験するゲームか何かで教習を受けろということなのか…。
いや、そんなことどもよりも、僕がいちばん知りたいのは、テレワークについてである。
東京都の公式ホームページの中を探してみたが、テレワークについて言及しているのが見当たらない。都知事はどこかで「出勤を7割減らしてテレワークにする」みたいなことを言っていたような気がするが、あれは公式見解なのだろうか?
あと、午後8時以降は消灯するようにとの「灯火管制」を口走っていたように思うが、それも見当たらない。
ほんとうに知りたいことは、よくわからない。
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コメント
この施設はこのカテゴリー。いやいやこっちでしょ。みたいな不毛なやり取りが役所内のリモート会議で、1画面により多く映るため微妙な密を作りつつ繰り広げられる茶番。
政府主導で珍しくいい仕事したなと思える減り始めた東日本の中核都市から眺める。
しかし東日本大震災取材の人流が明らかな要因。いかに復興・観光施設を作っても、年中来るわけではないという実例を作ってしまった。
投稿: 江戸川 | 2021年4月26日 (月) 23時00分