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もしも病院

4月5日(月)

お世話になっているので、あんまりヘンなことはいえないのだが、今日は都内の病院で3か月に1度の定期検査であった。

そこは、最先端の治療を受けることのできる病院で、僕はそのおかげでなんとか生きながらえているといっても過言ではない。

ところが、いつも困ったことがある。

検査をして、検査に引っかかったら入院ということになり、入院と決まったら、採血をしなければならないのだが、この病院、こんなことを言っては申し訳ないのだが、採血が恐ろしく下手なのである。

もともと僕は、血管が出にくいと言われていて、採血泣かせの腕なのだが、それでも、いつも1時間半以上かけて通っている、総合病院で採血をする時は、まったくそんなことは問題にならず、スムーズに採血が行われている。

ところが、この都内の病院では、全員がおしなべて採血ベタで、毎回必ず、採血に悪戦苦闘しているのだ。

結局この日も、採血をすることになってしまい、嫌な予感がした。

おそらく初めて僕の採血を担当する女性の看護師さんだったのだが、僕が腕をまくった瞬間、困ったような顔をした。

いくらがんばっても、採血ポイントが見つからないようだ。

悪戦苦闘したあげく、ようやく採血ポイントを見つけたようで、

「ちょっとチクッとしますよ」

と言われ、僕は目をつむった。

腕にチクッと感じたのだが、その看護師さんは、

「あれ?あれ?」

とつぶやき始めた。

おいおい!針を刺してから不安になるなよ!と思いながら、それでも我慢していると、

「すみません。やっぱり抜きますね…」

抜くのかよ!

その看護師さんは、ほとほと困った様子で、打つ手なし、という感じだった。

こっちからしたら、簡単にあきらめるなよ!と思うのだが、まだ経験が浅い人だったようで、どうしていいかわからなくなったようだった。

「すみません。ちょっと難しいので、看護師さんを呼びます」

え?あなた、看護師さんじゃなかったの???じゃあいったい誰なんだ?

看護師さんではなかったその女性は、内線の電話をかけて、看護師さんを呼び出した。

看護師さんがすぐに来てくれ、なんとか悪戦苦闘の末、採血は終了したのだが、最先端の医療技術とは裏腹に、毎回この病院で採血検査を受けるたびに不安になるというのはどうだろう。

これがドリフだったら、「もしも採血がひどく苦手な病院があったら」というコントができるのではないだろうかと、毎回、そのコントを想像しては、ニヤニヤしてしまう。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

(問)あいつは誰なのかについて、次の中から一つ選びなさい。

①臨床検査技師
②助産婦
③次回から鬼瓦さんを担当する医師

投稿: 🐢 | 2021年4月 6日 (火) 13時19分

臨床検査技師だったのか!

投稿: onigawaragonzou | 2021年4月 7日 (水) 01時02分

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