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虎の尾を踏む

怒る人、というのが、どうも苦手である。

僕も気が短い方なのであるが、人前では怒らないと決めている。

怒る人にも、いろいろなタイプがあって、瞬間湯沸かし器のように、何かに反応するとたちまち怒る人もいれば、喋っているうちに(あるいはメールを書いているうちに)だんだん怒りの感情が沸いてきて、最後は人をすごく不愉快にさせる言辞を吐いて終わる人もいる。

どっちがいいかと言えば、どっちもイヤだ。

始末に負えないのは、後者の人が前者の人にメールを送った場合である。僕もメールの受け手の一人だったりすることがある。

メールを送った人は、例によってものすごく怒っている。

(あ~あ、ものすごく怒ってるよ。どう返信したらいいかな…)

僕はその人の怒りをなだめるために、あたりさわりのない返信を書く。

問題は、同じくそのメールを読んだ、瞬間湯沸かし器の方である。

どういうことだ!と僕に問い詰めるのだが、僕は関係がない。だがその人は、僕に愚痴を言いたいようだ。

愚痴を聞きながら、まあまあと言いつつ、なだめなければならない。

「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」(by TBSラジオ)ならぬ、「鬼瓦さんに言ってもしょうがないんですけど」状態なのである。

どうやら見ていると、よく怒る人というのは、感情を抑えることができず、副作用として、冷静な判断ができなくなってしまうらしい。いわゆる「頭に血が上る」というやつである。

つまり、所詮は感情の発露に過ぎず、怒ったところで問題の解決にはならないのである。

怒って問題が解決することなど、世の中に何一つないのだ、と僕は怒っている。

僕は、怒られることが多い。それは、僕自身の未熟さに起因するものなのだが、職場だけでなく、業界からもよく怒られる、というか叩かれる。

若い頃、業界の重鎮からひどく叩かれたことがあり(叩かれる、というのはもちろん比喩表現で、「非難」とか「罵倒」という意味である)、どうやら虎の尾を踏んでしまったと、そのときはひどく反省したのだった。

最近も、やはり業界の重鎮からこっぴどく叩かれることがよくあり、この場合もまた、どうやら虎の尾を踏んでしまったらしい。若い頃は、そういう「非難」を正直に受け取ってしまったが、いまはもうツラの皮が厚くなったのか、もうどうでもいいや、という気になっている。

そんなことより、僕にとって何よりありがたいのは、いろいろあっても、いまだにほそぼそとこの業界で生き残っていることなのである。

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