オンライン会議の温度差
まったくもって憂鬱である。そもそも身体がしんどくて、何もやる気が起きない。かろうじて、最低限のことだけをその場しのぎに片づけようとしか考えられない。
何も書くことがないので、オンライン会議についての雑感を書く。
オンライン会議に対する温度差は、組織と組織の間でも異なるし、同じ組織の中でも部局によって異なったり、はては個人によって異なっているので、(とくに官公庁においては)なかなか定着する気配を見せない。僕自身も、完全に慣れたというわけではない。
いろいろな組織の会合に顔を出していると、実にいろいろなパターンがあるのだが、とくに地方自治体の会議は、どちらかといえばオンライン会議を嫌う傾向にある、ような気がする。
昨年の7月末頃、ある県のある課の方が、打合せのために東京に来る予定だったのが、東京の感染者が増大しているために出張に待ったがかかってしまった。本来ならば、初顔合わせなので対面での打合せが理想だったのだが、それができなくなってしまったのである。それから2か月後くらい経って、ようやくオンラインでの打合せが行われたのだが、聞いたところ、Zoomによる打合せは初めてだとかいうことで、多少段取りに手間取ったり、あたふたしたりしていたが、それでもなんとか、ぎこちない感じで無事に打合せは終えた。
それから5か月くらい経ったときのこと、その県の方が、大規模なイベントを計画した。例年行っている、地元の大ホールを使うイベントだったのだが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、いつものようなイベントを行うことができない。しかし、そのイベントを例年楽しみにしている人の多くは、お年寄りなので、オンラインのイベントにはなじまない。
そこで、観客数を絞って大ホールを使うことにし、県内の希望者はホールに来てもらい、県外の登壇者はオンラインで参加する、しかもその様子を動画配信サイトで生中継する、といういわゆる「ハイブリッド形式」のイベントを行うことにしたのである。
いきなり難易度が高いことをやるなあ、僕は少し心配したのだが、イベントは多少のトラブルがあったものの、大成功だった。
僕は、その5か月前に「我が課で初めてZoomを使うんです」といって打合せに参加した時のことを思い出し、感慨を抱かずにはいられなかったのである。
ほかにも、感染対策を徹底しながらあくまでも対面での会議にこだわるところや、書面による開催に代えるなど、実にさまざまな形態がある。昨年度、やむを得ず書面により開催したある会議からは、先日出席者全員に向けて、「今年度はオンライン会議の可能性も考えております。つきましては、出席者のネットワーク環境やパソコンの端末の状況を教えてください」というアンケートが来た。オンライン会議に違和感がない社会になるまでは、いま少し時間がかかりそうだ。
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