一億総自己啓発社会
5月14日(金)
今週最後の会議が終わると、一気に脱力する。
で、夜はTBSラジオ「アシタノカレッジ金曜日」→テレビ東京のドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」→同「ソロ活女子のススメ」というのが、ここ最近の習慣である。
とくに最近心を奪われているのが、「ソロ活女子のススメ」。最初は、「生きるとか死ぬとか父親とか」を目当てにテレビ東京のドラマを見ていたが、その流れで、そのあとのドラマ「ソロ活女子のススメ」を見続けていたら、むしろそっちの方にハマってしまった。もっとも、「生きるとか死ぬとか父親とか」の方は、TBSラジオリスナーとしての義務感が少し勝っていたりするのだが。
なんと言っても江口のりこである!
江口のりこって、たしかTBSのドラマ「半沢直樹」で国土交通大臣を演じていた人だよね!…て、「半沢直樹」を1回も観たことがないけど!
調べたら劇団東京乾電池に所属しているとか。やっぱ東京乾電池はスゲーな。
「孤独のグルメ」の女性版、と言ってしまえばそれまでなのだが、「生きるとか死ぬとか父親とか」の方が、どちらかと言えば「お行儀のいいドラマ」なのに対して、「ソロ活女子のススメ」は、もっとフリーな感じ。観てる間は心が癒やされて、あとに何にも残らない感じがいい。
これ、順番が逆だったら大変であった。「生きるとか死ぬとか父親とか」で重めのテーマを突きつけられて、「ソロ活女子のススメ」でクールダウンするからいいのだ。
くり返すが、劇団東京乾電池は、やっぱスゲーな。
そういえば、大林宣彦監督は、自身の映画の中で、柄本明、ベンガル、綾田俊樹、小形雄二、大久保了、角替和枝といった劇団東京乾電池の役者さんを頻繁にキャスティングしていた。
…いや、僕が今回書きたいのはこういうことではない。
最近、よく見る対談形式の動画配信サイトで、ある人がこんなことを言っていて、溜飲が下がった思いをしたので、それを書きとどめておきたいのである。
「『自己啓発』とは、自分たちを不幸にしている構造には一切手をつけず、その中で自分を変革して適応してみせようとしている危険な行動である。そういう危険な行動をみんながとっていると、社会は当然無秩序になる。表面的には秩序だっているようにみえるけれども内実は無秩序が出現しているのがいまのこの国の状況である」
と。
そうそう!僕が6年前に書いたことはそういうことだよ!と、僕はその人の言う的確な言葉に、思わず頷いてしまったのである。
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