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疲弊社会の産物

以前に、200字程度の短い文章が「会心の出来だった」と自画自賛したことがあったが、その文章が人目にふれることになり、その文章を読んでくれた友人から、

「本を開いて、まず編集後記を読んで爆笑しました。2回、3回と読んでもやっぱり吹き出します。これは、私の中で現時点の編集後記ベストワンです(笑)」

と、最大限の賛辞を寄せてくれた。やはり「会心の出来」という自分の手応えは、間違いではなかったのだ。

ただその後に続くメッセージに、

「と同時に、本を読んで笑ったのがしばらくぶりであることに気づき、最近あまりいい日々を過ごしていないなと改めて思ったことです」

とあり、そういえば、自分もそうだよなあと最近の生活を思い返した。

職場の同僚と立ち話をすると、誰もが疲弊している。かくいう僕もそうである。

むかしっから、職場というのはこんなに疲弊する場所だったのだろうか?よくわからない。

人間は疲弊をすると、あんまり楽しいことが思いつかなくなる。このブログも、むかしはけっこう笑かしにかかった文章をよく書いたつもりだったが、最近はそういう文章を考える余裕がない。いまではせいぜい、200字程度の少ない字数の中でかろうじて面白い文章を考えることで精一杯である。

…とここまで書いてはたと気づいた。そうか、Twitterというのは、そういう今の社会を背景に、成長していったのかもしれない。いい文章を書く文筆家が、Twitterに次々と籠絡されていくのも、そのへんに理由があるのかも知れない。

僕はと言えば、この場で、できるだけかつてと変わりなく文章を書き続けることで、なんとか正気を保とうと思っている。

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