VR初体験
7月11日(日)
「知り合いの知り合い」のタレントさんが、バーチャル書店をオープンすることになり、そのオープンセレモニーを午前11時から1時間ていどおこなうので、よかったら参加してください、という連絡が来た。
このコロナ禍のご時世、書店に足を運ぶというのもなかなか難しい。通販で本を販売することもしているそうなのだが、それだけでは、書店を訪れる楽しみというものを体験できない。…おそらくそういう経緯で、バーチャル書店というのが構想されたのだと思う。
ものは試しに、バーチャル書店におじゃましてみようと思ったのだが、バーチャル書店に入店するには、まず「cluster(クラスター)」というアプリをダウンロードしなければならないという。
「cluster」って、おそらくコロナ禍の前につけられたアプリ名なんだろうな。いまだととてもこの名前をつけられない。
というわけで、このアプリを言われるがままにダウンロードをすると、名前をつけろという指示が出た。
とりあえず本名を入力した。だって、ハンドルネームをつけたら誰が入店したのかわかんないじゃん!
数種類あるアバターの中から一つを選び、ようやく会場へ入場する。
「入場する」をクリックしたら、いきなり画面が変わり、森の中に出た。
(どういうことだ?)
画面には次々と、アバターが入場してくる。ほかのアバターも、最初は僕と同じく、森の中に現れるのだが、ほどなくして走り出してどこかに行ってしまう。
どうやら、入場ボタンを押すと、最初に、この森の中に落とされて、そこから書店に向かって自力で移動しなければいけないらしい。
…のだが、どうやったら移動できるのだろう?操作方法をまったく確認しないまま、僕はこの森の中に迷い込んでしまったのである。
右下の画面に矢印があるので、そこをふれてみたけれど、アバターがその場でぴょんぴょん跳ねるだけで、いっこうに前に進む気配がない。うーむ、困った。
もう一つ驚いたのは、次々と現れるアバターの名前は、誰も本名を名乗っていないことである。
そうか、こういう場合はやはり、本名を名乗るべきではないのか…。本名をさらすということは、パンツを履いていない感覚に似ていて、じつに無防備である。
(ここはいったん退場しよう)
いったん退場して、本名ではなく、別のハンドルネームに書き直すことにした。
たまたま目の前に、さきほどクール宅急便で送られてきた「柿の葉寿司」の箱が置いてあった。
ということで、ハンドルネームは「かきのはずし」に決定。
あらためて入場すると、再び森の中である。
どうやったら移動できるのだろう?相変わらずわからない。その間にも、次々とほかのアバターたちが、書店に向かって駆けていく。
しばらくして、ようやくしくみがわかってきた。左下の○の記号を指で触れて上下左右に動かすと、アバターもそれに応じて走って移動するのだ。
ようやく森の中から脱出できそうだ。やみくもにアバターを動かしていくと、書店らしき建物の前に来た。
入り口を入ると、おしゃれな本棚や絵画などが並んでいた。
(場違いなところに来ちゃったなあ)
バーチャルの世界にもまた、自分にとって場違いな空間があるものなんだね。「場違いな感覚」というのは、どこにでもついてまわるものだ。
ほどなくして、このバーチャル書店を企画したタレントさんとそのチームのみなさんのトークショーが始まり、そのあと、書店内をめぐるツアーがおこなわれた。
これもまた、ついていくのが大変である。
しかしこのバーチャル書店、じつに芸が細かい。これ、いくらかかってるのだろうと、そればかりが気になる。
1時間弱でオープン記念イベントが終わり、最後に集合写真を撮ったのだが、あとでそのタレントさんのSNSにあげられた写真をみると、みんな同じようなアバターなのでよくわからない。かろうじて、僕だとわかるアイコンが小さく小さく写っていた。
で、この後にいろいろとコンテンツを調べてみたのだが、最近は、オープンキャンパスをバーチャルでやる大学もあるんだね。
試しに大学の構内に入ってみると、講堂の中でいきなり総長の挨拶が始まり、ビックリして慌てて退場した。
あと、バーチャル講演会みたいなものもあった。自分に似せたアバターが講師となり、それをアバターの聴衆が聴く。YouTubeの動画で済むではないか、とも思うのだが、YouTubeでは味わえない、実際に観客の存在が感じられて、なかなかよい。画面に顔をさらしたくない人でも、これならば問題なく話ができる。いずれバーチャル講演会とか、バーチャル対談をやってみたい。
…というわけで、VR初体験、というお話でございました。
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コメント
バーチャル書店でウトウトしている場合ではない。
左腕が言うことを聞くうちに、コメントを打たなければ。
(号外)新型コロナワクチン接種(1回目)
http://kame.air-nifty.com/kamelog/2021/07/post-5095b2.html
投稿: 🐢💉 | 2021年7月12日 (月) 17時22分