ミッション
8月1日(日)
久しぶりの出張である。新幹線と私鉄を乗り継いで、西に向かう。
ずいぶん前から決まっていたことで、先方の事情もあることなので、こんな状況でも、行かなくてはならない。
今回は1泊だけで、前日の日曜日は移動日なのだが、本務とは別に、ミッションがあった。
このブログでも何回か書いているが、米国在住の日本人ジャーナリストから、78年前に日本人が書き残した手帳が米国にあるので、それを解読してほしいという依頼が来ていた。なぜ日本人が書き残した手帳が米国にあるのかについての説明は省略する。
手帳の持ち主だった人の名前はわからないのだが、手帳に書かれているメモから、その人物の行動履歴を復元できるのではないかと思い、断片的な記述から、あれこれと想像して読んでみた。だがなかなか手がかりはつかめない。
すると、そのジャーナリストの方から、ひょっとしたら手がかりになる可能性のある本が、僕が出張に行く県の図書館にあるかもしれない、という連絡を受けた。そのジャーナリストの方は、すでにその図書館の司書の方と連絡をとっているらしく、司書の方も、それについて関係しそうな本を探し出してくれているという。
ぼくはたまたまその県に出張する機会があり、しかも日曜日が移動日なので、少し早く家を出て、その日は図書館で手帳に関わるかもしれない本について閲覧できるかもしれない、と、ジャーナリストの方に伝えると、さっそくその図書館の司書の方に連絡をとってくれて、
「その日は司書の方も出勤されていて、鬼瓦さんが行けばあらかじめ関係ありそうな本を準備してくれるそうです」
と返事が返ってきた。
こうなるともう、引くに引けない。僕はその県の図書館に行ったことがないので、その興味もあり、体調を気にしながら家を早めに出ることにした。
家を出てから4時間半ほどかかって、午後2時過ぎに、その図書館に到着した。
司書の方にご挨拶すると、すでにカートの中にたくさんの本が準備されていた。
「関係ありそうな本を集めてみました」
本には1冊1冊、その司書の方による付箋が挟み込まれていて、その本が何に関する本なのかが端的に書かれていた。その丁寧な仕事に、司書の方のプロ意識を垣間見た。
あまり時間もないので、1冊1冊めくりながら、関係ありそうな頁を選び、最後にまとめて複写することにした。
そんなこんなで4時間半、ぶっ続けで閲覧をし、最後の方にはもう目がショボショボして頭がはたらかなくなった。
結論から言うと、その手帳の持ち主に関わる直接的な情報は得られなかったのだが、手帳に書かれた断片的な記述から、その人物の立場や行動履歴をあるていど復元できそうである。ホテルに戻り、そのことを簡単にまとめて、米国在住の日本人ジャーナリストに速報的にメールを書いた。
すっかり疲れてしまった。明日の本務に差し支えないようにしないといけない。
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コメント
只今、一人自宅合宿ミッション(2回目)の、運命の第2日目。
今のところ、前回と同じ左上腕三角筋の膨張感・痛みのみ。寝不足っぽい感じもするが、本当の寝不足かも。
懸念だった発熱はないが、代わりに本日の最高気温が37度予想。「以熱治熱(いよる・ちよる)」の言葉通り、朝から熱々ブデチゲを食べて、あとは移動式エアコンにすがりつつ生き延びる予定。
じゃ、寝ます。
投稿: 🐢💉💉 | 2021年8月 3日 (火) 06時55分