マチズモの岩盤
8月6日(金)
2回目のワクチン接種から2日経ったが、さしたる副反応はなし。
昨日の文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」では、カナダからリモートで光浦靖子さんが出演していた。
木曜パートナーとして出演していたのだが、番組の冒頭はWi-Fiの調子が悪く、本来パートナーを務める光浦さんに代わって、ヒコロヒーがパートナーの席に座っていた。いわば大竹まことへの合いの手を打つ役割である。
このヒコロヒーがなかなかよかった。まだ番組の準レギュラーになって間もないというのに、まったく不自然な感じがしない。パートナー役として十分に成立している。
さて、「カナダからの配信」はというと、音声がとぎれとぎれになりながらも、カナダでの語学留学生活の楽しさが十分に伝わっていた。
バスで40分かけて語学教室に通う。バスの時刻表の関係で、教室にずいぶんと早く着いてしまい、いつも一番乗りである。そのうち、自分よりも若い生徒が次々と教室にあらわれる。
50歳の光浦さんからしたら、自分以外はかなり若い人ばかりである。語学学校は、できるだけ日本人が少ないところ、できれば誰もいないところがいいと思い、カナダのバンクーバーを選んだ。しかしコロナの影響で、留学先をカナダに帰る日本人が増えたこともあり、いま通っている語学学校にも何人か日本人がいる。それでも少ない方なのだそうだ。
聴いていて、40歳の時に韓国に留学したときのことを思い出した。
自分以外は20代の中国人留学生。日本人は僕1人。最初はどうやってコミュニケーションをとろうかと思ったけれど、最終的にはみんなと仲良くなり、とても楽しかった。人生で、あの時を超える楽しい時間は、もう訪れないのだろうか。
50歳の光浦さんが、「いまが楽しくてしょうがない」と言っているのを聴いて、また留学したいと思った。
今日の午後は、オンラインによる打合せがあった。僕にとってはどちらかといえば気が進まない打合せで、時折会話の端々に出てくるマチズモの発言に、耐えられなくなった。マチズモの岩盤は、とても固いのだ。
すっかりふてくされてしまったのだが、金曜夜のTBSラジオ「アシタノカレッジ 金曜日」で気持ちを立て直すことにする。
今日の番組後半の「ニュースエトセトラ」は、澤田大樹記者に代わり崎山敏也記者だった。
僕はSession22の「原発ニュース」時代からの崎山記者のファンである。忘れ去られそうになる小さな声に耳を傾け、それを忘れてもらわないように伝えることを信条とする。アナログな方法に裏打ちされた、たしかな取材に、つい、耳を傾けてしまう。
武田砂鉄氏も、いつものような澤田大樹記者との丁々発止のやりとりではなく、崎山記者の言葉にじっくりと耳を傾けている。
崎山記者のようなまなざしで、取材対象とじっくりと関わり、それを形にできることが、記者の本来の姿なのではないか、と、最近の記者会見などでの記者のふるまいを見ていると、そう思う。これはうちの業界についても同じことがいえる。
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