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ヘビーリスナーとは、やっぱり口が裂けても言えませんでした。

9月23日(木)

僕も少しだけお手伝いした、8月15日に放送された特別番組のディレクターから、SMS(ショートメッセージ)が入った。

「ご無沙汰しております。祝日に失礼します。そういえばお伝えしていなかったことがあったと思い、連絡差し上げました」

ではじまるそのメッセージは、先日の放送の一部、僕が出演している部分が、動画サイトで公開していることを伝える内容だった。

「周りで放送を見たいという方や、放送を見逃した方などには、こちらのURLを送っていただければ、インターネット上で見ることもできますので、ご参考までに送らせていただきます!」

僕はすぐに返信した。

「ありがとうございます。実は放送直後に、地方に住む友人がこの存在に気づき、教えてもらいました。さっそく地方に住む知り合いの人たちのもお知らせしました。このような形で見ることができて、本当にありがたいです」

するとすぐに返事が来た。

「そうでしたか!こちらからお伝えするのがおそくなってしまい、すみません。インターネット上でも特に若い方が映像を見て感想を寄せてくれるなど嬉しい反響が続いております。鬼瓦さんをはじめ、コロナ禍の状況のなか取材に協力してくださった方々のおかげです。改めて感謝申し上げます!」

どこまでも律儀な人だなあ、と思い、僕もあらためて感謝の気持ちを伝えた。

さて、驚いたのはここからである。

「ちなみに『VTRに出ていただいた鬼瓦さんという方がナレーターをつとめたアナウンサー(注:原文では実名)を知っていて、ナレーションに感激されていた』と、そのアナウンサーご本人に伝えたところ、そのアナウンサーも大変喜んでおりました。」

なんと!放送翌日、律儀にもディレクターからお礼の電話がかかってきたときに、僕がうっかり口にした「実はそのアナウンサーのナレーションのファンなんです」という言葉を、ご本人にお伝えしたというのだ!

すげえ恥ずかしい!…というか、どこまで律儀な人なんだ、この人は。

ふつう聞き流すだろう、と思うようなことまでも、律儀に伝えるという人というのは、テレビマンには存在しないだろうと思っていたが、それは僕の思い込みに過ぎなかったのかもしれない。

僕は今回も「ヘビーリスナーですから」とは書けず、「またご縁がありましたらお仕事をご一緒にできればと思います」と、通り一遍の挨拶で締めくくった。

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コメント

今更感がありますが、実は8月15日の特別番組視聴しておりました。
先生が出演されるとは知らずに・・・。
「あれ?このエピソード」と思ったらまさかのご登場だったので驚きました・・・。
先ほど番組のサイトを確認したら結構な本数動画がアップされていましたね。

今年はオリンピックと騒いで、この手の番組が特に少なかったと感じています。貴重です。

実は私が働いている部署には、たまに戦前や戦時中の保険証書の調査をしてほしいと依頼が来ます。コロナ禍で大掃除が流行ってるせいだと勝手に持っていますが・・・。
もちろん物価水準が違うので、保険としての金銭的価値はないのですが、依頼があれば当時の資料を漁りつつ調べられるだけ調べます。個人的には家族の思い出として大切にして欲しいという気持ちで回答をお返ししています。
とはいえ「金払え」と怒られることの方が多いのですが・・・。

まさか保険会社入ってルーペで拡大しながら旧仮名字体を読むことになるとは思っていませんでした。まぁほかの社員からは汚い書類見て「読めた!」「わかった!」と騒いでる珍妙なおっさんにしか見えてないようですが・・・。

投稿: 江戸川 | 2021年9月24日 (金) 22時37分

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