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打合せ栄えて国滅ぶ

今週は、絶望的なほどに無駄な打合せが多かった。

問題をややこしくする打合せ、何のための打合せかよくわからない打合せ、打合せのための打合せ、など、打合せを減らしたらどれだけストレスが解消されるかわからないほどである。

つかみ所のないテーマで打合せをすることで、仕事をした気になっているんだな。きっと。

そういえば、ちょっと前に、厚生労働省の健康局長がNHKの取材に答えていて、その中で、局長の1日のスケジュールというのが公開されていた。それは、次のような驚くべき内容だった。

前日の24:00 退庁 終電で帰宅

翌日5:45 始発で登庁

5:50 国会対応

9:30 国会へ移動

10:00~12:00 厚生労働委員会で答弁

12:15~12:45 医療機関とのWEB会議

12:45~13:30 省内の幹部で打合せ

13:50~14:10 大臣打合せ

14:30~15:00 官邸会議に同席

15:10~16:00 局内に戻る。協議案件や報告案件の対応

16:00 厚労省アドバイザリーボード(途中抜け)

17:00 政党のコロナ本部対策会議に出席

18:00~21:00 厚生科学審議会(コロナ関係検討部会、調査会)

21:00 局内に戻る。協議案件や報告案件の対応

23:00 メールチェック

23:30 退庁

…ご覧の通り、ほとんど打合せばっかりである。こんなスケジュールでは、どんな超人でも思考停止してしまうのではないだろうか。これでは新型コロナウィルス対策について落ち着いて判断することなど、望むべくもない。

しかし本人にとっては、仕事をした気になっているのだろうな。

いまのこの国の社会、とりわけ官公庁では、多かれ少なかれこのようなことが常態化しているのだと思う。「1億総打合せ社会」、「打合せ地獄」、「打合せ栄えて国滅ぶ」。

よし!無駄な打合せを減らすためにはどうしたらいいかについての打合せをしよう。

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