怒濤のオンライン会合
10月22日(金)
よくぞ、よくぞ、金曜日までたどり着きました!ぜんぜん無事ではないけれど。
先日、「ひどい会合」という記事を書いたが、あのあと、某国との橋渡しの係をしている方から、丁寧なお詫びのメールが送られてきた。
その人も、当日まで、某国主催の会議がどのような内容になるのかわからなかったようで、当日の思わぬ展開に、かなり驚いている様子だった。
先日の記事で、こんなことを書いた。
「そのうち、主会場にいるプロジェクトのリーダーを含めた数名が部屋を出ていってしまった。残されたおっさんたち数人で、何か話をしている。
(え?いまこれは会議の最中なの?それとも雑談なの?)
まったく説明もないまま、僕はひたすらその無意味な画面を見つめていたのだった。
(この状況がいつまで続くんだろう?)
チャットで聞いてみたが、何の反応もない。おそらく、日本語のわかる方も、プロジェクトリーダーと一緒に部屋を一次退室しているのかもしれない。
それからしばらくして、プロジェクトリーダーほか数名が会議室に戻ってきた。
何かを喋って、一同が拍手をした。」
この謎が解けた。
「プロジェクトのリーダーを含めた数名が部屋を出て行った」というのは、このプロジェクトに関わるメンバーを除外して、残されたおじさんたちで、このプロジェクトが実施に値するかどうかを評価していたのだという。つまり第三者である有識者により審査を行っていたのだ。
ということは、あれは雑談ではなく、審査をしていたのだな。
で、しばらくしてプロジェクトリーダーほか数名が会議室に戻り、誰かが何かを喋って、一同が拍手をしたというのは、プロジェクトに対して「いろいろ問題はあるが、可とする」という評価が下された、ということらしい。
ということはですよ、僕が10分ほど日本語で喋った「超」いいかげんなプレゼン(しかも会議が始まってから作ったパワポ)が、このプロジェクトの命運を左右する重要なプレゼンだったということなのだ。
先に言ってくれよ!…ま、もっともそのことを先に知っていたとしても、プレゼンのクオリティを高めようとも思わなかったのだが。
このプロジェクト、不安しかない。
さて、今週の月曜日(18日)の午後には、また別のプロジェクトのオンライン会合があった。このプロジェクトにはしばらくご無沙汰していたので、申し訳ないなあと思い、せめて今回だけでもと参加した。
参加人数は意外と少なかった。絶対当てられると思い、今度はあらかじめコメント用のパワポを準備してのぞんだ。
すると今度は、パワポを使って説明する人など誰一人いない。議論はひたすら空中戦で、空中戦につきあうのが苦手な僕は、どうしたらよいかわからない。
やがて予想していたとおり、僕にもコメントが求められ、僕は準備していたパワポを使いながら若干のコメントを言った。しかし概して会合のほとんどは空中戦であり、僕は、こんなことなら締め切りが近い原稿を書く時間に充てればよかったと、少し後悔した。
水曜日の午後は、某自治体主催のオンライン会議である。長年この自治体の会議に参加しているが、会議がオンラインで行われるのは、初めてである。
自治体の職員さんたちは、初めてのオンライン会議らしく、もう最初からドキドキの様子である。
会議が始まると、いきなり自治体の配信会場からの音声が途切れ途切れになっていて、何を言っているかわからない。
「あのう…音声が途切れ途切れになって聞こえないんですが」
「そうですか。じゃあマスクをはずしましょうか」
「いえ、そういう問題じゃないと思います」
とか、紙の資料をカメラに近づけて、
「会議資料のこの部分です。見えますか~?」
「見えませ~ん」
とかいったやりとりが微笑ましい。配信会場にはベテランの職員が3名ほどいるのだが、どなたも「画面共有」という機能をご存じないらしい。
誤解のないように言っておくが、僕はオンライン会議のやり方に慣れていないことを馬鹿にしているわけでは決してない。これまでの僕の経験では、自治体との会議では、使い慣れていないためか、例外なくオンライン会議がぎこちないのである。それはつまり、このコロナ禍においても、多くの自治体では、対面会議信仰が強く、オンライン会議がほとんど行われていなかったことを意味しているのではないか。つまりこれは、この国の社会全体の構造的問題なのである。自治体が対面主義の呪縛から逃れることができれば、この国のIT環境は飛躍的に進むのではないだろうか。
さて、今度の日曜日は、ウェビナーを使った、職場主催のオンライン大規模会合があり、まったく興味がないのだが、立場上、義務的に参加しなければならない。何人参加したかというのが重要なのだろう。仕方がないのでひとまず登録をしたが、来月は、ほぼ毎週末オンライン会合があることを考えると、勘弁してくれよ、という気になってしまう。
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