…と見せかけて
10月19日(火)
午後は全体会議。今回が一つ目の山場だったが、何とか乗り越えた。まったく、生きた心地がしない日々である。どうしてこんな役回りばかりさせられるのだろう。中学生の時の生徒会長体質が抜けていないのかもしれない。しかし言っておくが、俺は「見かけ倒し」なんだぞ!
会議のあと、打合せを1本終えて、さらに「職業的文章」の校正(この校正というのが、さらに苦痛な作業である!)に目処をつけて、帰宅したのが夜9時半をまわっていた。
帰宅したら家が真っ暗だった。妻は寝てしまったらしいが、ドアを開けたとたん、3歳半の娘が起きていたようで、ニコニコしながら駆け寄ってきた。これがいちばん癒やされる。実際、娘は寝付きがよくないのだ。
どうやら機嫌がいいらしく、やたらと僕にすり寄ってくる。僕は嬉しいのだが、もう夜の10時近くなので、娘には早く寝てもらいたい。
リビングで遅い夕食を食べていると、寝室から娘が出て来て、あの手この手で僕を笑わせようとする。
「もうおねんねしなさい」
といっても、適当にあしらって、言うことを聞かない。
業を煮やした僕が、
「バイバイ」と手を振る。つまり「おやすみなさい」の合図である。
すると娘が、「バイバイ」と言って、リビングから寝室に戻ろうとする。
…と思ったら、クルッとふり返りまたリビングのテーブルの所にやって来る。これをお笑い風に言えば、
「寝室に戻る…と見せかけて!、リビングに戻る!…ビックリした?」
というギャグに、僕は思わず笑ってしまった。つられて娘も笑った。
娘は、面白いと思って最初からこのギャグをかましたのか、それとも、僕がそれを「ギャグ」ととらえて笑ったので、「どうやらこれをするとパパが喜ぶらしい」と気づいたのか、そこのところはよくわからない。
それから何度も、「寝室に戻る…と見せかけて!、リビングに戻る…ビックリした?」というギャグを繰り返した。
要は寝たくないようなのだ。
「おねんねしなさい」と言われないように、あの手この手を使って、僕を笑わせにかかっているのである。
そんなこんなで、夜11時くらいまでさまざまなコントが続き、ようやく床についたのだった。
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