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俳優と患者は待つのが仕事

10月21日(木)

今日の格言。「俳優と患者は待つのが仕事」。

よく映画とかテレビドラマを撮影するときに、俳優さんが「待つのが仕事」みたいなこというじゃないですか。出番を待ったり天気を待ったりセットが組み上がるのを待ったり。つまり俳優の仕事の大半が、「待つ」ことなのだという。

それになぞらえれば、患者もまた、「待つ」のが仕事である。とくに大きな病院になるほどその傾向が強い。

今日は、自宅から車で1時間半ほどかかる総合病院まで、定期の診察である。しかも同じ病院の中の2つの「科」をまわるのである。

その前に、ちょっとした検査をしなければならないし、書類を提出しなければならないし、書類を書いてもらうための申請をしなければならないし、と、やることが満載である。これを手際よく裁かなければならない。なぜなら、ただでさえ待合室は座れないほどの人で溢れかえっているからだ。ひとまず診察の予定時間は決まっているのだが、時間通りに行われたためしがない。

そこで頭の中でシミュレーションを立てる。まず、再診の受付を済ませたら、すぐに「書類受付」のカウンターに行き、書類の提出と、書類の申請を行い、それが終わったら採血と採尿、そして一つめの「科」、続いて二つめの「科」、それが終わったら、二つめの「科」で院外処方箋をもらって、病院で診察代の会計を済ませ、病院を出て、近くにある薬局で薬をもらう。…すばらしい段取りである。

病院に入る。さっそくシミュレーションどおり書類の提出と、書類の申請を行い、採尿と採血を済ませる。予定通りの展開である。

一つめの「科」の診察も、予定していた開始時間より若干遅れたが、二つめの「科」の診察予定の開始時間までにはまだ余裕があるので、何の問題もない。一つめの「科」の診察が終わり、二つめの「科」の待合室に行く。

ここから、シミュレーションの歯車が狂いはじめる。待てど暮らせど呼ばれない。予定の時間を大幅に過ぎて、ようやく呼ばれた。診察時間自体は短かったが、このあと、次回の検査の説明を受けなければならず、院外処方箋ももらわなければならない。そもそも、受付の人から、

「お会計の処理が済みましたので、自動精算機のところでお会計をしてください」

と言われるまで、まったく身動きがとれないのである。

診察はあっという間に終わり、次回の検査の説明も簡潔に終わったが、会計処理に手間取っているようで、待っていてもなかなか呼ばれない。

かなり長い時間が経って、ようやく「鬼瓦さ~ん」と呼ばれた。

「お会計の処理が済みましたので、自動精算機のところでお会計をしてください」

「あのう…院外処方箋はないのでしょうか?」

処方箋をもらわないと、薬が買えない。

「ちょっとお待ちください。…たしかに毎回処方箋を出しておりますね。いま、先生に確認してみます」

僕は再び、待合室の椅子に座って、先ほどと同じくらいの時間を待つことになった。

しばらく経って、ふたたび「鬼瓦さ~ん」と呼ばれた。

「たいへん失礼いたしました。先生が院外処方箋を出し忘れたとのことで、申し訳ありませんとおっしゃってました」

「そうですか。わかりました」これでようやく、会計処理が済ませる。

会計処理を済ませたところ、職場から、やや緊急を要するようなメールが入り、僕は病院の一角で、それに対するやや長文の返信を書いた。

ようやく病院を出て、道路を挟んだ向かいにある薬局に、処方箋を持っていった。

悪い予感は的中した。薬局もまた、激混みだったのである。

(ああ、これもまた時間がかかりそうだなあ)

案の定、時間がかかったが、これで今日のミッションのすべてが終わった。あとは、車のガソリンを入れて、かなり遅い「昼食」をとって、帰宅するだけである。

駐車場を出て、カーナビで近くのガソリンスタンドを探すが、土地勘がないのに加え、道路が渋滞していたので、ガソリンを入れるにも一苦労である。

(やれやれ)

すっかりお腹がすいたので、休憩がてら遅い昼食をとる。途中、また職場から、やや緊急を要するようなメールが入ったので、それに返信を書く。

ひとつひとつは長い時間がかかるものではないのだが、積もり積もって、膨大な時間がかかってしまうのだ。

さらに災難なことに、帰宅途中にトラブルに巻き込まれた。幸い、双方ともけがはなかったが、トラブルに対応するいろいろな手続き、というのが面倒くさい。しかしキッチリとやらなければならない。

先方は、僕と同じくらいのおじさんである。とても紳士的な方だったので、安心した。その紳士は、テキパキと段取りを進めてくれた。

こういうときって、輩(ヤカラ)みたいな人が出てきたら、とても面倒なことになるのだが、まったくそういう人ではなかった。むしろ気味の悪いくらい丁寧な人だった。それに負けじと、僕も丁寧に応対した。

しかし気は抜けない。本格的な対応はこれから。このあとあの紳士が豹変したらどうしよう、と、一抹の不安がよぎる。映画の見すぎか?

それにしても長い一日だった。

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