こっちがほんとの「オンラインオフ会議」
11月4日(木)
午前中に会議室に集められる。最近はもう、会議やら打合せが多くて、いったい何についての会議なのかも、わからなくなることがある。
午前の会議は、「オンライン新システム」に関するデモンストレーションをやる、というのがテーマらしい。
少し遅れて会議室に入ると、すでに会議が始まっていた。
オンライン会議が苦手な人でも、そしてその人がどこにいても(どんな離島にいても)、ボタンを1つ押せば、会議に参加できる画期的な仕組みであるという。
システムはまだ開発途上なのだが、開発を担当している人が、デモンストレーションをはじめていた。その人の目の前には、僕から見たら、ずいぶんと複雑に線がつながっているいくつかの機械が並んでいる。まず、その機械群を把握することが難しい。
「ほら、ボタンを二つ押すだけで、Zoomが立ち上がり、会議に参加できます」
「画面共有をしたいときはどうするのですか?」
「その場合は、別のパソコンをこちらの端末のHDMI端子につなげていただいて、パワポを立ち上げていただくだけで…」
と、なにやらその説明じたいが難しい。操作が簡単そうに見えて、実はかえって手間がかかるんじゃないだろうか?
会議室の前のスクリーンに、デモ画像が映った。それを、会議参加者が見つめている。
…て、これ、何の会議だろう?オンラインに関する画期的なシステムに関する会議なのだとしたら、その会議を対面で行うというのは、どこか矛盾していないだろうか?
たとえば、どこか別の場所から、そのオンライン新システムにつないで、リモートで参加する、といったような実験も必要なんじゃないだろうか?どうもよくわからない。
会議の最後で、僕はたまらず発言してしまった。
「オンラインのデモなのに全員が対面の会議に参加しているというのは、いかがなもんでしょう。次回は、オンラインでも参加できるような会議にしていただけると…」
担当者は、一瞬、それはちょっと難しいかも、という顔をしたが、
「考えましょう」
といって、会議は終了した。
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コメント
「オンライン会議に関するオフライン会議をオンライン会議でするかを議論するオフライン会議」というオンライン会議名が早口言葉として普及するかを議論するコメント欄会議。
こんなことを考えている場合ではない。
前回の「国際オンラインオフ会議」の反省を議論するのが、ほんとのオンラインオフ会議なのである。
「STUDIO KOBUGI」に新規投入したライトが長時間放送に耐え切れず、バッテリー切れしたのも問題だが、
せっかく、「スーパー・ササダンゴ・マシンのチェ・ジバラ」の音ネタを仕込んでおきながら、マイク音声とパソコン音声を同時に送り出せずに不発に終わったのが、忸怩たるところであった。
しかも「効果音ポン出し」アプリまで使えないとは。
さっそく対策すべく、仮想ミキサーソフトも試してみたがうまくいかず、やはり物理的にパソコン2台を用意して、zoom送り出し用PCと、効果音ポン出し用PCに分けて、マイク音声とポン出し用PC音声をミキサーでつないで、送り出し用PCへ流すのが正解のようだ。
オンライン会議に関するオフライン会議(以下略)の人が、画面共有用にパソコンがもう一台必要だと説明しているのも、あながち間違いではないのである。
しかし、調べてみるとアナログミキサーの値段は1万円以上もするので、どうにも買う踏ん切りがつかない。
そもそも、「ビタースイートサンバ」の音源を持っているのはDJ鬼瓦なのである。
鬼瓦さんにミキサーを買わせて、しゃべりとミキサー卓の操作を一人でやる「ワンマンオペレイション」スタイルのディスクジョッキーになってもらえばいいのではないか。
いよっ、令和のウルフマン・ジャック。
大体、今回も切れ目の全くないトークのみ3時間越えの長時間番組なのだから、合間にリクエスト曲やらCMやらを挟み込んでいかないと喉がもたない。
ならば、参加者全員にミキサーを買わせて、「効果音のポン出しはこちらで」「CDの選曲はこちらで」「お弁当の買い出しはわたくしめが」と、ディレクターや技術さんの仕事を分担させたらどうだろうか。
こうなれば、「万人の万人に対する闘争状態」ならぬ「万人の万人に対するDJ状態」。
トマス・ホッブズもびっくりである。
オンライン会議なんて、そもそもつながっている人が全員マイクの前でしゃべってるんだから、全員ウルフマン・ジャック気取りでいいわけだ。
たぶん、今進められつつある「AMラジオのFM化・ラジコ化」や「ラジオの動画同時配信化(見えるラジオ化)」の、さらにその先には、テレビを超えた「ラジオのオンライン会議化」が待っているのかもしれない。
ほーら、未来のラジオの姿、ラジオの向こう側が見えてきたでしょ。
でも、万人が万人のDJになったら、果たして俺はいったい、誰にしゃべっているのだろうか?
投稿: 🐢🎤📻 | 2021年11月 6日 (土) 18時19分
俺はいったい、誰にしゃべっているのだろうか?
そうか。
話し相手が分からなければ「CQ(全局呼出のこと)」を出せばいいのである。
前回のコメント欄で、ラジオの未来が「万人の万人に対するウルフマン・ジャック状態」などと、うそぶいたが、
つながっている人がみんなマイクの前にいる「オンライン会議型ラジオ」なんか、アマチュア無線でずっと前からやっていたのであった。
しかも最近は免許のいらない「デジタル簡易無線」が流行っているようだ。
そこで、国際オンラインオフ会議の面々には、アナログミキサーの代わりにこの無線機を買ってもらい、
コールサインを決めた上で、効果音や曲はZoomでなく、467MHz帯のUHF電波で送るという「国際オンエアオンラインオフライン会議」にすればいいのである。
無線免許がいらないのだから本来はコールサインもないのであるが、やはりCQを出すにはコールサインがないと格好がつかないのである。
Q符号以外に、フォネティック・コード(欧文通話表)と和文通話表も覚えて、
( https://ja.wikipedia.org/wiki/通話表 )
「CQ、CQ、
こちらは「とうきょうONI53」、
オメガ、ノーベンバー、インディア、ファイブ、トゥリー(注:3は「スリー」じゃないよ)。ソウル特別市、移動です。
次回、ZoomミーティングID「24144」へQSY(周波数変更のこと)します。
お聞きの方がいらっしゃいましたら、お相手下さい」
と、Zoomで声出しすればいいのだ(当然、Zoomは音声のみ、ビデオオフである)。
か、かっこいい。
固定局でなくて移動運用なのだから、もはやオンラインですらない。朝晩の自動車通勤中に車載のリグ(無線機のこと)でQSO(交信)すれば、新ZOOMシステムのオフライン会議も、2台目のパソコンも不要である。
そして、お互いのQTH(運用場所)とRS(明瞭度・信号強度)レポートを交換して、QSLカード(交信証明書、ベリカード)を送り合う。
ただ惜しむらくは、デジタル簡易無線の交信距離は1~5kmくらいで、しかも連続5分間しか通話ができないことだ。
みんな5km圏内にいるのであれば、CQを出さずとも、近くのガストに集まればよい。
あと、Zoom音声と無線音声を同時にヘッドフォンで聴くためには、やはり各自でアナログミキサーを購入しなくていけないのも、玉に瑕である。
投稿: 🐢📻📡 | 2021年11月 8日 (月) 00時58分
ONI53、こちらはKBG110、キロ、ブラボー、ゴルフ、ワン、ジロ、ジロです。
先ほどのコメント欄に、誤りがありました。
467MHz帯は誤り、正しくは351MHz帯です。繰り返します。
数字のよん、数字のろく、数字のなな、は誤り、正しくは数字のさん、数字のご、数字のひと、です。
訂正をお願いします。
こちらはKGB110です。73(セブンティ・スリー)、さようなら。
投稿: 🐢📻📡 | 2021年11月 8日 (月) 02時22分