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後味の悪いオンライン会合

11月26日(金)

本日も、分刻みのスケジュールだった。

午前10時~12時過ぎまでの間に、1時間の会議が2回。お昼休みに昼食を取りながらいくつかのメールを返して、13時~14時半まで、若者を相手に講習。14時45分から16時15分までは、今度は職場主催の自己啓発セミナー的なオンライン研修で、講習を受ける側になる。本来ならばこういうセミナーは苦手なのだが、立場上参加しなければならなかった。その後、電話をしたりメールを書いたりして、17時からは来客対応。これで、手帳に書かれた一日の予定は終わりなのだが、この後、また、いくつものメールを書き、ダメ出しをされた文章を直したり、来週の出張の準備をしたりしているうちに、夜9時近くになってしまった。そして2時間かけて家路についたのである。帰りの車中のラジオでは、すでに「アシタノカレッジ 金曜日」がはじまっていた。

毎日がこんな生活。以前のように、常に何かに追い立てられるような生活が復活しつつあるのが憂鬱である。

週末はオンライン会合が続く。そういえば、先日のあるオンライン会合は、僕にとって実に「後味の悪いオンライン会合」だった。

以前に、20名くらいのメンバーで、あるプロジェクトに関する本を出したことがあった。それでもうお役御免だと思ってホッとしていたら、そのプロジェクトのリーダーが、思い出したように、

「せっかくですから、反省会をしましょう」

と言ってきた。どうやら、その本に関わったメンバーを集めてオンライン同窓会をしたいらしいのだ。

最初は軽い気持ちで参加することにしたのだが、「どんなことをやるんですか?」と聞くと、

「それぞれの近況報告と、ご自身が書いた職業的文章に関する自己評価、そして、他の人の書いた文章への感想や質問を、それぞれ言ってもらいます」

えええぇぇぇっ!!!それって、俺がいっちばん苦手なヤツじゃん!!!

まったく心を開いていない20名のメンバーの前で、近況報告をすることほど、いたたまれない気持ちになるものはない。第一、報告することなんて何もないのだ。

ほら、よく、10数年ぶりに開かれた同窓会で、一人ひとりが近況報告したりするじゃん。僕はあれが大の苦手なのだ。どうやったって、自慢合戦になってしまうからである。近況報告をすればするほど、自分がむなしくなるのだ。

それと、自分が書いた職業的文章に関する自己評価をする、というのも、もう最悪である。

僕は、自分が書いた職業的文章は、ダメなことがわかっているので、読み返さないことにしている。過去は振り返らないのだ。

自己評価をする、ということは、あらためて自分の文章を読み直すという地獄の責め苦を味わうことになる。

さらに、「他の人の書いた文章への感想や質問」。僕はそんな大それたことはできないし、逆に言えば、誰かが僕の書いた職業的文章について、批評をしたり質問をしたりする、ということだろう?そんなことをされたら、

「わかりました。今すぐここで、舌を噛み切って死にます!」

という気持ちになる。

この三重苦を考えたプロジェクトのリーダーは、羞恥プレイが好きな、そうとうに悪意のある人だ、ということを今さらながら実感したのだが、よくよく考えてみると、悪意、というのは考えすぎで、むしろ悪気はなかったのではないか、という気もしてきた。

できあがった本は、リーダーの目には「大成功」と映ったらしく、周囲の評価も高かったと、会合の冒頭で、自慢げに話していた。

つまりリーダーは、「成功」の陶酔に浸りたかったのではなかったか?

僕から見れば、少なくとも僕の職業的文章はまったくダメだったので(これは謙遜ではない)、もう二度と見たくない気持ちなのだが、リーダーからすれば、この「高評価」の本を反芻したい、自画自賛したいという気持ちがつのったのではないかと想像される。

そこで、みんなでオンライン上で集まってお祝いの同窓会をしましょう。みんなで喜びを分かち合いましょう、ということになったのだと思われる。

しかしそれが、僕にとっては地獄だったのだから、人間というのは、同じ事象を一つとってみても、まことに捉え方がさまざまである。

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