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またしても「ひな壇芸人」

またしても愚痴が続く。

このところ、いろいろな本の企画で「その他大勢」という立場で職業的文章を書くことが多い。というか、以前からずっとそうである。

僕はそれをなかば自嘲的に「ひな壇芸人」に喩えたことがある。

もうここ最近は、立て続けにそんな依頼ばかりである。昨年だったか一昨年だったか、3つの企画が立て続けに来て、一つは最近刊行され、一つはようやく校正が出て、一つはまだ執筆途中である。

こういう企画ものは、得てして予定調和的なものなので、そのへんをわきまえて書かなければならない。つまり編者の期待を裏切らない文章を書かなければならないのである。さすがにこうした職業的文章を連続して書いていると、自分自身が飽きてしまうし、このままでいいのだろうかとも思う。

つい数日前も、また別のところからシリーズ本の企画に職業的文章を書くようにという依頼が来た。依頼してきた方が、日ごろからお世話になっている方なので、断ることができない。これで「ひな壇芸人」的文章は4つめだ。人生の貴重な残り時間を思うと、忸怩たる思いがある。

もう少し自由に書かせてくれるような場所はないだろうか。「ひな壇」ではなく「単独ライブ」をやりたいのだが、こういう「ひな壇芸人」的文章ばかり書いていると、その書きぶりに慣れてしまって、自由に書こうとしてもその呪縛から逃れることができないのではないか、という不安が頭をもたげてくる。だから自分の文章を読み返すのが怖いのである。

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